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タルハニ存哉君、エスパニョール入団。評価された才能とは?

※サカイクから転載※
 
元日本代表の中村俊輔選手が所属したことでも知られるスペインの名門・RCDエスパニョール。育成年代においてはFCバルセロナと肩を並べる力を持つエスパニョールの下部組織に、タルハニ存哉(ありや)君が入団しました。今回は、そのエスパニョール入団のきっかけとなったサッカーサービス社のダビッド・エルナンデス氏に今回の経緯や、評価したポイントについて話を聞きました。
 
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タルハニ存哉
 
 

■育成の名門RCDエスパニョールの10番を託される

タルハニ存哉君は現在10歳でポジションはミッドフィルダー。今年の4月と6月に入団テストを受け、7月に入団が決定。その後ビザの手続き等を経て9月にスペインへわたり、現地での生活をスタートさせました。10月には公式戦デビューを果たしています。
 
タルハニ存哉君の現地での評価は非常に高く、チームの背番号10を託されています。タルハニ存哉君がスカウトされたきっかけは、スペイン・バルセロナを拠点に指導者養成やチーム・選手のコンサルティングを展開する、サッカーサービス社が日本で開催したトレーニングキャンプに参加したことでした。
 
現サッカーサービス社のコーチで、かつてFCバルセロナの下部組織で監督を努めたカルレス・ロマゴサ氏、プジョルのパーソナルコーチを務めていたダビッド・エルナンデス氏が、タルハニ存哉君の才能を見抜き、エスパニョールに推薦したのです。
 
FCバルセロナの久保建英君、レアル・マドリードの中井卓大君など、日本で開催された海外クラブのキャンプをきっかけに、現地の下部組織へ入団を決めたケースはありますが、タルハニ存哉君の入団の経緯、そして評価されたポイントについて、同社のダビッド・エルナンデス氏に詳しく話を聞きました。
 
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Q1:タルハニ存哉君をエスパニョールへ推薦したポイントとは?

「アリヤの第一印象は非常に認識能力の高い選手ということでした。周囲の状況をすぐに、そして適切に把握し、必要な情報を収集したうえで、適切な判断を下すことのできる選手であると言えます」
 

Q2:どのような経緯でエスパニョールというチームを選び、推薦しましたか?

「我々は日本で開催したサッカーサービスキャンプを通してアリヤのプレーを見る機会に恵まれましたが、初めて彼に出会った時から、彼の振る舞いとその質の高いプレーに魅了されました。そして、RCDエスパニョールのスカウト部門責任者や、数人のコーチ陣と知り合いであったことから、我々は現地でアリヤがトライアルを受けることができないものか彼らに提案しました。そして最終的に、クラブはアリヤをメンバーとして迎えるという決断を下したのです」
 

Q3:タルハニ存哉君のストロングポイントはどこですか?

「アリヤはサポートに入る際、状況に合わせたポジションニングが非常に優れた選手です。自身でボールを持っている場合も、いつ前に運ぶのか、相手を抜きにいくのか、そしてパスなのかシュートなのか、高い確率で正しいプレーを選択することができる選手です」
 
タルハニ存哉優勝
▲2013年5月、テスト選手として参加し優勝を果たしたMic7アンドラ2013表彰式にて
 
 

Q4:それは同年代のスペイン人、日本人と比べて、どの程度上回っていますか?

「一般的に同年代の選手に見られる傾向として、ボールにつられてしまうことにより、正しく体を開けず、ボールを受けにくいスペースへポジションを取り、またボール保持者に近づきすぎてしまうなど、正しいポジショニングでサポートできていないことがよくあります。しかし、アリヤはスペースの変化に合わせながら、ボールを受けやすい非常に良いポジショニングを取ることができるのです」
 

Q5:エスパニョールのコーチたちはタルハニ存哉君をどのように評価していますか?

「RCDエスパニョールのコーチたちは、彼のプレーに、そして彼のトレーニングに臨む姿勢に、さらにスペインやクラブのフィロソフィーにすぐに順応したその適応力に、非常に満足しています。また、彼の周囲にいる多くの人たちが驚かされたように、学校においても目覚ましい早さで言語を身に付け、習得しているのです」
 

Q6:将来的にはどのようなプレースタイルの選手になると予想していますか?

「もし、今の段階でアリヤを他の選手と比較してしまったとしたら、彼に対して不必要なプレッシャーを与えてしまうことになるでしょう。アリヤは常にアリヤでいるべきであり、彼はこの先偉大な選手になるだろうと我々は確信しています。彼のプレースタイルとその人間性は、特に言及する必要もないほど魅力的なものだからです」
 
タルハニ存哉
 

■欧州のサッカーで求められる能力とは?

現在、タルハニ存哉君はエスパニョールのトレーニングと並行して、サッカーサービス社のコンサルティングも受けています。毎週にわたる個人トレーニングや、試合分析と文章と映像を用いた個人評価DVDの作成、またトッププロをコンサルティングする分析担当によるフィードバックなど。このような技術的なサポートに加え、サッカーサービス社のコーチはタルハニ存哉君の通う学校と本人とを結ぶ学業面でのコーディネーターとしてもサポートも行っています。
 
おそらく、この年代でプロのコンサルタントによるサポートを受けながら世界にチャレンジするケースは非常に珍しいかもしれません。それもタルハニ存哉君に対する評価の高さのあらわれなのでしょう。タルハニ存哉君のチャレンジは始まったばかりですが、ダビッド氏は彼への期待を込めてこんなメッセージをくれました。
 
「欧州のサッカーで求められる能力というのは、成長に伴い、ゲームを読み、理解する力に変わってきます。もしかすると過去に海外に挑戦した日本の若い選手は、テクニックや身体的能力が優れていたため選ばれていたのかもしれません。そういった意味でアリヤは例外であると我々は考えています。アリヤは身体的に特に優れているわけではありません。だからこそ、我々は将来的にもアリヤは素晴らしい選手でい続けることができると信じているのです」。
 

■タルハニ存哉君も学ぶ"サッカーインテリジェンス"の高め方

「日本人はテクニックはあるのに、プレーがうまくいかない選手が多い。ボールを持っているときだけプレーしていて、ボールを放した瞬間にプレーが終わってしまう」。では、何を学ぶべきか?日本人の長所を活かす上で13歳までに覚えておきたい個人戦術からグループ戦術についてサッカーサービス社が解説したDVD「知のサッカー第2巻」が発売中。
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ダヴィッド・エルナンデス・リヘロ// David Hernández Ligero
現在、日本サッカー協会プロジェクトコンサルティングディレクターを務めるほか、2010年より、日本のジュニアからJリーガーまでの指導・コンサルティングを実施。カタルーニャサッカー協会副テクニカル・ディレクターやVic大学「フットボール方法論」教授などを歴任し、プジョルのパーソナルトレーナーを務めた経験を持つ。
 

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