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金成仙太郎氏のセミナーに関するQ&A

こちらはCOACH UNITED ACADEMY のセミナーに寄せられた質問に、講師が答える記事となっています。セミナーをご覧頂かないとわかりにくい部分もあるかと思いますが、興味がございましたらCOACH UNITED ACADEMYに登録してセミナーをぜひご覧ください。

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<質問①>
現在、U-12のクラブチームに所属している4年生の息子がいます。トップチームのサブにいますが試合中、途中出場が大半です。試合中ベンチ横でアップをしていますが、効果的なもの、やっておいたほうがいいものなどあれば教えてください。

<質問①の回答>
U12というカテゴリーでは、レベルにもよるかと思いますがサブメンバーに対してのウォーミングアップは指導を受けていないというのが大半かと思われます。ただし、講義でもお伝えしたようにウォーミングアップは高いパフォーマンスを得るためには、とても重要な準備になります。

ベンチ横という限られたスペース(また物品なども全くない)の設定が予想されますので、種目としては

1.スタティックストレッチ(よく行われる止まった状態をキープするストレッチ。但し10秒以下。例:腿の前・後・ふくらはぎなど)

1.ダイナミックストレッチ(ブラジル体操のように股関節や体幹などを回したりする。例:股関節を外から内に回す・内から外に回すなど)

1.バリスティックストレッチ(反動をつけるストレッチ。例:片足立ちになり浮き足をシャドウキックのように前後に大きく振り動かす)

1.白樺のポーズ(セミナー内で説明した内容)

2.5~10mで70%ダッシュ2本~4本(前向き) 片道ジョッグ

2.5~10mで70%ダッシュ2本~4本(サイドステップ) 片道ジョッグ

2.5~10mで70%ダッシュ2本~4本(斜め横へのツーステップ) 片道ジョッグ

2.5~10mで70%ダッシュ2本~4本(腿挙げ2本~3本・踵タッチ2本~3本) 片道ジョッグ

3.上記を90~100%で実施する。


1...よりダイナミックに動けるための準備(筋系・また姿勢)
2...走り続けるための準備(呼吸・循環器系)
3...よりスピーディに動けるための準備(神経系)

を順番に繰り返すという形式で行うと交代直後からトップの状態で試合に臨めると思います。

本来であれば、神経系をアップさせるためにはマーカーなど目安となるものを置いておくと選手も動きやすいので、スペースがあればそのような準備をしておくこともよいかと思います。

しかし、交代選手は試合の流れなど、状況を見ておくこと、監督・コーチの指示を聞いておくことはとても大切です。

決してメニューを先行して考えず、試合を見ておくことも大切かと思いますので注意していただければと思います。

<質問②>
直接セミナーに関する質問ではないかと思いますが、途中出場に関する話はわりと知りたい人も多いと思いますので、なにかアドバイスを頂ければ嬉しいです。

<質問②の回答>
■45分ハーフの試合の場合

交代選手は前半30分くらいまで試合を見て、相手の動きや戦術などをしっかりとチェックしています。

その後、徐々に体を温めるために、ジョギングやストレッチなどを行います。講義でもご説明させていただいたように、急激に運動レベルをあげることで体に負担をかけてしまいます。そのため、前半は徐々に上げていき、後半からスピードをトップに上げていくメニューを行っています。

しかし、常にトップ状態でウォーミングアップをするとウォーミングアップだけで疲労してしまいますのでダイナミックに動けるための準備(筋系)としてストレッチ走り続けるための準備(呼吸・循環器系)としてランニングよりスピーディに動けるための準備(神経系)としてアジリティ・ダッシュを交互に繰り返すことがポイントです。

また、ウォーミングアップする場所も大きく影響します。たとえば陸上トラックのような場所ですとすぐにふくらはぎがつってしまう選手もでてしまいます。

また非常に寒い場合に防寒できていなければ、体が温まらず、余計なエネルギーを消費してしまいます。環境設定も重要ですがシューズの履き替えや、防寒対策などの指示もポイントかと思われます。

また、大きな大会になるとウォーミングアップする場所や人数に制限がある場合もございますのでチェックが必要となります。

金成仙太郎
ジュニアからトップアスリートまで(J1リーグチーム・日本代表ユース年代・中学高校大学サッカー部・サッカー大会など)幅広いカテゴリー・レベルの選手をサポート。国際スポーツ医科学研究所代表取締役としてだけでなく、勝浦整形外科クリニック理学療法士/パーソナルトレーナー/大学専門学校講師/セミナー開催など多方面で活躍している。現在はできるだけ多くのサッカー選手をサポートするために、全国から医療従事者・アスレティックトレーナーを集めたサポート活動を展開中。