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63人のJリーガーを輩出した名将井田勝通氏が語る「静学スタイル」とは?

静学スタイル 独創力を引き出す情熱的指導術

■15歳までに100万回ボールを触れ!

三浦知良、泰年兄弟など60人以上のJリーガーを輩出した高校サッカー界の名将で静岡学園サッカー部元監督の井田勝通氏。「15歳までに100万回ボールを触れ!」など技術に特化しながら"個"を伸ばす育成は"静学スタイル"として知れ渡り、今も多くのプロ選手や、指導者に受け継がれています。この著書は井田氏が築いた子供達の将来を見据えた指導法と哲学についてまとめた一冊です。

(「はじめに」より一部抜粋)

意外性や創造性といった能力を養うには、15歳くらいまでの間に徹底して繰り返さなければいけない。子供には探究心や好奇心というのがあるんだから、指導者が熱意を持って向き合えば、もっと上を目指すし、貪欲に向上しようとする。心のスイッチに火をつけるためには、やっぱり情熱だ。

勝負の世界は勝者と敗者がいる。長い人生の中で、高校時代というわずかな時間に負けることくらい、そんなに大したことじゃない。むしろ、頭が柔軟なその時期に、自分で考えるサッカー、個人を磨くサッカーをしておけば、いつかきっと勝てる時期が来るんだ。だからこそ、俺は子供たちにこう言い続けている。

「お前たちがやっているようなサッカーは、他のどのチームもやっていない。自信を持って続けていけ」と。

育成年代の指導者は、長期的な視点を持って、物事に取り組まなければならない。子供たちの今ではなく、10年後、20年後の姿をイメージして、アプローチしていくこと。それを脳裏に刻みこむ必要があるんだ。


【目次】
第一章 指導力
・今の日本サッカー界を見つめ直す
・指導者への第一歩「人の真似をしても何も始まらない」
・コーチングの道を極めるために仕事、そして人生を投げ打つ
・死ぬまで現役のサッカーコーチをあり続けることを目指し志したブラジル流テクニックの道
・指導者たるもの、最低10年のスパンで指導を考えろ!
・大切なのは「スイッチ・オン」いかに子供の心に火をつけるか
・いい選手を見極めるためには「目」と「足」を見ろ!
・本当のサッカーの駆け引きを伝えろ!
・練習のための練習はするな いつも試合をイメージさせろ!
・選手を成長させるハングリー精神の追求
etc

第二章 技術力
・求めるサッカーは常に「美しくある」べき
・才能ある選手は路地裏から突然、生まれる
・ブラジルサッカーを日本式に活用
・サッカーの原点はドリブルにあり
・15歳までにボールを100万回触れ!
・型にはめない練習方法を実践せよ
・全国制覇へのアプローチ
・いい見本がスペシャリストを生み出す
etc

第三章 人間力
・心のコップを上に向けさせろ
・たゆまない努力と向上心がリスペクトと人間力を生む
・世界と戦える選手になるための条件
・いい男はピッチ内だけじゃない 「ナイトサイエンス」が人としての器を広げる
・理不尽と思えるものに価値がある
・指導者と選手と言えども一人の人間同士 真っ直ぐな目線で向き合え!
etc


<<著者について>>
井田勝通(いだ・まさみち)
静岡学園サッカー部元監督
1972年、静岡学園サッカー部監督に就任し、2009年に退任するまでに高校サッカー選手権優勝や60人以上のJリーガーを輩出するなど、多くの業績を残した。技術に特化しながら"個"を伸ばす育成は"静学スタイル"として知れ渡り、プロ選手や、指導者に受け継がれている。退任後も、静岡学園中高サッカー部エキスパートアドバイザーやNPO法人岡部スポーツクラブGMを務めている。

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