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日本の育成課題は『守備』にある。グアルディオラの恩師が提言

サカイク 2013年9月28日掲載記事より転載
 
過去、FCバルセロナの下部組織で14年に渡って指導し、メッシやピケ、セスクらがいた黄金世代の監督を務めていたロドルフォ・ボレル氏。現在、リバプールFCのアカデミー・テクニカル・ダイレクターとしてクラブの改革に取り組むボレル氏に、育成の哲学と日本の育成について話を聞きました。
 
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■日本のチームは「守備の戦術面」で改善の余地がある

「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2013では、多くの日本のチームと対戦することができました。日本チームの印象としては、技術面で良い選手が多いこと。攻撃の面で器用さやうまさのある選手が多くいました。この年代で一番重要なのはテクニックです。その観点から見ると、技術的に高い選手がいましたし、ディフェンスラインからしっかりとビルドアップしていくチームが多い印象を持っています」
 
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「一方で戦術面、守備の部分で改善の余地があるのではないかという印象を受けました。とくに、「チームとしてどうボールを奪うか」という組織の部分です。U12の年代では技術面が大切ですが、戦術の練習はしなくてもいいのではなく、そのバランスが重要です。私の考えでは、テクニックがついて来た頃に、戦術的な要素をトレーニングの中に導入していくことが大切なのではないかと思います」
 
 

■グアルディオラも学んだ「守備の哲学」

「守備の戦術については、グアルディオラが私のトレーニングが興味深いと、何度も見学に来ました。彼がバルサBからトップチームの監督になった日、午前中にサインをしたのですが、午後には私のところに来て、「あなたの力が必要です」と言ってくれました。ビラノバ(バルサ前監督)と一緒に来たこともあります」
 
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「守備の戦術に関して言うと、ボールがグラウンドのどこにあるかによって、守備の仕方は変わります。ここで、私が考えるサッカーの4つの大切なことについて、説明させてください。
 
1はチームのスタイル。2はチームのシステム。3はロジカルにボールを動かしていけるかどうか。具体的には、マイボールにし、攻撃に移るときのビルドアップの方法です。4は相手チームがボールを持っている時に、どう動いてボールを奪うか。具体的には、相手チームがボールを持っているときに、どう動けば自分たちが狙っているところにパスをさせることができるか、です。
 
◆1:チームのスタイル
◆2:チームのシステム
◆3:ビルドアップの方法
◆4:ボールの奪い方
 
おそらく、1と2はどの指導者も持っていることでしょう。3に関しても、半数の指導者は自分なりの考えがあると思います。しかし、4の「相手チームがボールを持っている時に、どう動いてボールを奪うか」については、考えとして持っている指導者はあまり多くないと感じています。これは簡単なことではありません。知識があったとしても、実行する能力がなければできないからです」
 
 

■日本人に適したトレーニングメソッドを

「今大会で日本のチームと対戦し、守備面、なかでもボールを奪う部分に関して、私の意見を言わせて頂くと、日本人は組織を確立することに長けていますし、我々ヨーロッパの人間と比べても、『規律』という意味では非常に優れた人種だと思います」
 
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「たとえば、「使ったものをあったところに戻す」というルールがあれば、日本人の多くはそれを守ろうとします。規則を守り、規律正しい部分は、サッカーの守備組織を確立する上で、メンタル的にも適していると思います。
 
そこで重要になるのがコーチの質です。日本の関係者から、『リバプールと日本のチームとでは、守備のときの球際の激しさが違う』という感想を聞きました。それは、トレーニングメソッドが違うため、そのような差になって出るのではないかと推測しています。
 
トレーニングメソッドだけが重要なわけではありませんが、日本人の特徴を活かして、守備の規律正しさを選手たちが身に付けるための、良い教え方、トレーニングメソッドをみつけることが大切だと思います。日本人は勤勉で規律正しい国民です。日本人であれば、彼らに合ったやり方を見つけることができるのではないかと思います」
 
日本滞在を満喫し、日本サッカーに貴重な提言をしてくれたボレル氏。リバプールが見せたスタイル、そして彼のオピニオン(意見)は日本サッカーに携わる人にとって、新たな視点を提供してくれたのではないでしょうか。
 
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ロドルフォ・ボレル//
スティーブン・ジェラードはじめ、数多くのスター選手を輩出してきたイングランドの名門クラブ、リバプールFCのアカデミー・テクニカル・ダイレクターを務める。元々、FCバルセロナの下部組織(カンテラ)で14年に渡って指導した経験を持ち、バルサのカンテラで最もタイトルを獲得した監督としても知られる。
 
 

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サカイクより転載

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