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ジュニア年代で指導すべき「ボールを奪うための4つの手順」 / 引かずに「奪いに行く」実戦式ディフェンストレーニング

COACH UNITED ACADEMYでは、1.FCケルンの育成部長時代に多くのブンデスリーガを育て上げ、ケルンスポーツ大学やドイツサッカー協会のインストラクターとして、トレーニングメソッドの開発、書籍やWebサイトでの発信などを行っている、クラウス・パブスト氏を特集。クラウス氏が日本の育成年代の指導者を対象に実施した、講習会の様子をお届けしたい。
(取材・文 鈴木智之)

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■「失点しないため」ではなく「得点を入れるため」のディフェンス


講習会のテーマは「守備」。クラウス氏は「選手に"今日はディフェンスの練習をしよう"と言うと、彼らは"えー"という顔をします(笑)」と前置きをした上で、こう続ける。「しかし、そこで私がいつも伝えることがあります。それは"ディフェンスとは、攻撃である"ということです。なぜなら、攻撃は相手のボールを奪った瞬間から始まるからです」

クラウス氏のサッカースクールでは「習得すべき基本的な技術」を4つに分けている。それが、ドリブル、パス、ボールコントロール、そしてディフェンスだ。これらをボールプラクティスやシュート練習、ミニゲームなどを通じて、U8からU17までの選手達に身につけさせていく。

「子どもたちに"アグレッシブに守備をしよう"と言うと、乱暴に体をぶつけることが多いのも事実です。そのため、我々指導者はアグレッシブにプレーするとはどういうことかを伝え、どのように身体を使えばいいか、どのようにして相手からボールを奪うのかを伝えなくてはいけません。このときに、あまりあれこれ言わず、できるだけシンプルに伝えることがポイントです」

試合中、1対1や2対1、3対3、1対2など、数的優位、同数、数的不利などの状況によって、ボールを奪う際のアプローチの仕方が変わってくる。クラウス氏はその際に大切なのが「ボールを中心に考えて、アプローチをすること」だと言う。

「なぜならば、ボールこそがサッカーにおいて重要だからです。たとえば2対1と数的優位の場合、一人がボール保持者に強くプレスをかけて、もう一人がボールを取りに行く準備をします。一人目がプレッシャーをかけて相手がミスしたところで、二人目の選手が奪うのです。数的優位の場合、必ずしも一人目の選手がボールを奪わなければいけないわけではありません」

つづいては、2対2の数的同数の場合。クラウス氏が説明する。

「まずはボールに近い選手がプレッシャーをかけて、二人目の選手はカバーに入ります。このとき一人目の選手は、必ずしも厳しいプレッシャーをかける必要はありません。しかし、決して下がることなく、前へとボールを取りにいきます」

選手が単独でボールを奪いに行くより、複数で行くほうが、奪う確率は上がる。「一人目の選手より、後方にいる二人目の選手のほうが、ボール周辺の状況はよく見えています。そのため、選手同士が会話をしてコミュニケーションをとることが重要です。指導者は、選手同士でどんな会話をしているかを、注意深く観察してください。」

そして1対2などの数的不利の場合。カウンターアタックを受ける局面などに、陥りやすい状況だ。ここでクラウス氏は「なるべく速く、ボール保持者にプレッシャーをかけに行く必要がありますが、目的はボールを取りに行くのではなく、相手の攻撃を遅らせることにあります。それは、チームメイトが戻って守備に加担する時間を作るためです」と、考えを述べる。

数的優位、同数、不利と3つの状況で、基本となる動き方をレクチャーした後、実際に順を追って、どのように指導するのか。クラウス氏はパワーポイントを使って、「ボールを奪うための4つの段階」を説明する。


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■必ず抑えておきたいボールを奪うための4つの手順

ボールを奪うための4つの段階、1つ目が「相手に近づく」ことだ。攻撃側がボールをコントロールした瞬間、守備側はすぐにボールを奪うためのアプローチをする必要がある。そして2つ目が、ボールを持った選手に対してプレッシャーをかけること。3つ目は相手に対してアタックすること。受け身にならず、自分からアタックすることがポイントとなる。現代サッカーは「チャレンジ&カバー」ではなく、「チャレンジ&チャレンジ」といった具合に、アグレッシブにボールを奪うプレーが連続して行われているのだ。

そして4つ目。クラウス氏が強調したのが「奪ったボールを保持すること」だった。

「サッカーはボールを奪った瞬間に攻撃が始まります。そのため、選手達には奪ったボールを確実にキープしようと伝えます。練習でも、ボールを奪って終わりではなく、次につなげる、あるいはキープするところまでをセットにして行います」

つづいては、グラウンドに出て「守備」をテーマにしたクラウス氏のコーチングセッションが始まる。次回の記事では、トレーニングの詳細を紹介したい。クラウス氏の講義をご覧になりたい方は、COACH UNITED ACADEMYの動画をご覧頂ければと思う。W杯王者ドイツの考えに触れることで、きっと新たな発見があるはずだ。


クラウス・パブスト

かつてブンデスリーガの名門1.FCケルンで育成部長を務め、ケルン体育大学で指導者養成、ドイツサッカー協会のU9、U10、U11、U15の育成プログラムを作成。ポドルスキなど、多数のブンデスリーガを輩出。親日家としても知られており、毎年日本でトレーニングキャンプ等を実施している。クラウス氏監修、日本人向け指導DVD「モダンフットボール」(http://www.e-3shop.com/modern_football/

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