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鬼木祐輔氏のセミナーに関するQ&A

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8/4, 8/11 に公開された、鬼木祐輔氏による「姿勢と移動の仕組みから考えるボールを奪うためのディフェンス」に寄せられた質問より。


<質問①>
重心移動でターンするのは理解できました。しかし、先日の谷コーチの「アジリティを紐解く」の2回目の最後に紹介していたドリルメニューが、どう体を動かしても鬼木さんの体重移動を利用してはできません。映像で見せてもらうか、解説して頂けないでしょうか?

<質問①の回答>
鬼木さんのセミナーへの質問だったのですが、谷コーチにもあわせて確認しなければならない内容だったため、おふたりに議論して頂き、編集部でそれをまとめさせて頂きました。

言葉にとらわれてしまうと逆に理解が難しくなってしまうと思いますので、まず一旦「重心移動」と「体重移動」という言葉の定義は横に置かせてください。

谷コーチの講義でご覧頂きましたように、推進力を得るということは、必ず地面反力を得るということになります。鬼木さんの体運びをこれに則って説明させて頂くと
「方向転換の体運びは2歩目の地面反力を受けて進みます。

その時に1歩目でタメができるような踏ん張りで次に進むのではなく、進行方向に進めた2歩目の足に素早く重心を乗せていく」という感覚です。

谷コーチのドリルを行う場合は、基本的には映像にある通り谷コーチの動きを参考にしてみてください。そのときに、進行方向に進めた2歩目の足に素早く重心を乗せていくということを意識してやると良いと思います。

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<質問②>
大きな筋肉を使うなど、2軸の考え方に似ていると思いました。ステップ時は、やはり踵を踏んで、足裏全体を意識するのですか? 拇指球を意識するのですか?

<質問②の回答>
ステップの際は、足を着くところは意識しません。
足を動かそうとする、足で動こうとするから着く場所を意識するというイメージがあると思いますが、重心を行きたいスペースに運ぶだけなので、結果としてその下に足が来るということになります。次に行くところに重心を運ぼうとし続けていると、足をどう着くかということを意識する暇はなくなります。

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鬼木祐輔(おにき・ゆうすけ)
サッカーがうまくなるために「身体を上手に動かす」という観点からサッカーを捉え、その方法を一緒に考えいていきます。しなやかで、シュッとしていて、立ち姿が美しく。頑張らない、息まない、力まない。サッカー選手をスタイリングして行きます。現在は幼稚園児から高校生までのスクールやチームでサポートを行っております。また、ケガをしないための身体作りやケガから競技復帰までのお手伝い。自分で自分の身体の状態を知るためのお手伝いもしています。ケガでお悩みの方もご相談ください。ノリシロヅクリ.com

谷真一郎(たにしんいちろう)
愛知県立西春高校から筑波大学に進学し、蹴球部に在籍。在学中に日本代表へ招集される。同大学卒業後は柏レイソル(日立製作所本社サッカー部)へ入団し、1995年までプレー。引退後は柏レイソルの下部組織で指導を行いながら、筑波大学大学院にてコーチ学を専攻する。その後、フィジカルコーチとして、柏レイソル、ベガルタ仙台、横浜FCに所属し、2010年よりヴァンフォーレ甲府のフィジカルコーチを務める。『日本で唯一の代表キャップを持つフィジカルコーチ』