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選手の保護者と良い関係を築く!サッカーコーチ向けコミュニケーションスキル

小学生年代の指導をしていく上で、大切なことの1つに「コミュニケーションスキル」があります。 指導する子供とのコミュニケーション以外にも、保護者との良い関係を築いていく為のコミュニケーションスキルが大変重要となります。 作新学院大学准教授でプロスポーツメンタルコンサルタントの笠原彰氏と編集部によるアレンジで、子供が成長する為のコミュニケーションスキルについて、セミナー前編の内容から一部を抜粋し紹介していく。(文 片桐将大)

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■リーダー哲学の重要性

笠原氏は言う。「子供と上手く信頼関係がとれていれば、保護者とも良好な関係と言えます」逆に「子供との関係が悪いと、必然的に保護者とも良好な関係を築けているとは言えません。」

例えば、何らかの理由で試合に出られない子供が指導者に対し不信感を抱くとします。その不信感は子供から保護者を通し、周りへと伝染していきます。そんな一人の子供をきっかけにチーム内に悪い雰囲気が生まれたり、保護者から圧力をかけられる等のケースが良くあります。指導者と言うのは、チーム全員に対して配慮をおこなうが、保護者は自分の子供しか見えていないもので、指導者の気持ちとは裏腹に過剰に指摘してくるものなのです。

どんな些細なことがあっても、全ての子供に気を配ることが何よりも指導者には求められます。中でも子供にとって試合に出ると言うことは、何よりの喜びになります。指導者の哲学が曖昧であると、子供からの信頼関係は生まれません。また同時に保護者とも良好な関係を築くことはできません。

「規律」「管理」「短期・長期の目標」に対して矛盾点がないように、しっかりとした"リーダー哲学"を持つことが重要なのです。

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■コーチ自身が変わること

指導者にとって、子供たちとの良好な関係を築いていていく為には、何が必要か!?という問いに。 笠原氏は、指導者が子供たちをまとめる為には「リーダーシップ」が発揮できているかが大切だと語ります。

サッカーのようなスピーディーなプレーに対して"迷い"は命取りになります。迷いを生じさせない為にも的確な指導でアドバイスを子供たちに統一する必要があります。指導者がチームを指揮する際に、基本となる考え方である"リーダー哲学"を作ることも重要です。 現在、子供たちとの間で、何か問題があったり、良好な関係が築けていないのであれば、コーチ自身が変わる必要があります。動画内では「PM理論」(P: Performance、M: Maintenance)に基づき、どのリーダーに分類されるかをチェックでき、自己分析することができます。

自己分析を踏まえた上で"リーダー哲学"を作り、指導について矛盾が生まれると、保護者や子供たちに不信感を持たせてしまうので、一貫性を持たせるためにも、しっかりと書き留め、ぶれずに遂行していくことが大切となります。

良い指導者とは、リーダーシップを発揮できているかなのです。

保護者から、指導方針の指摘や、選手起用への圧力など、様々な悩みを抱えている指導者も多いかと思います。そんな悩みの解決として、セミナー本編の動画でご確認いただきたい。

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笠原彰
作新学院大学 准教授 スポーツ心理学専攻 48歳
日本体育大学大学院卒業。
国際応用スポーツ心理学会、
日本スポーツ心理学会所属。
現場指導3000時間超。海外でプロ・コンサルタント資格を取得できる基準
(米700時間、豪1000時間)をしのぐ指導実績。
サッカーを中心とした接触系競技から、水泳、陸上などタイムトライアル系、
ゴルフなどのターゲット系、体操、ダンスなどの採点競技系まで、幅広い指導実績がある。
またコーチング心理学も得意とし、ビジネス分野にも豊富な実績がある。

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