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選手達が笑顔で競技を続ける環境を作りたい。5分で手軽にわかる!全身のケガのリスクが数値化される体の通信簿とは。

2019年11月中旬、東京都内で「ケガゼロプロジェクト」公認インストラクター講習会が行われた。
セミナールームにはフィジカルトレーナー・アスレティックトレーナー・理学療法士・柔道整復師・コーチ・指導者など、23人が集結。3時間に渡る実技講習を受け、認定証が送られた。


「ケガゼロプロジェクト」とは、一般社団法人日本スポーツ障害予防協会が実施する「体の状態を測定し、ケガ予防につなげる活動」のことで、同協会の代表理事・荒川優さんによると「スポーツ界にとって、ケガを防ぐことは永遠のテーマでした。しかし、これまでは予防の甲斐があってケガをしなかったのか?という予防効果を追うことが難しく、評価されにくい状態でした」と現状を述べる。

スポーツ団体や学校の部活動の中には、予算の問題でトレーナーを配置することができないチームがあり、ケガを予防したくても、何をすればいいのかがわからない人も多いもの。そこで、一般社団法人日本スポーツ障害予防協会の認定を受けたトレーナーを利用することで、手軽かつ安価にケガ予防に取り組むことができるという仕組みだ。
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荒川さんは「選手達が笑顔で競技を続ける環境を作りたくて、このプロジェクトをやっています。測定者数はすでに3万人を越えました。アスリートだけでなく、一般の人の腰痛改善などにもつながっています。日本全国でケガを防げるようにして、人々の健康に少しでも貢献できればと思います」とビジョンを語る。

「ケガゼロプロジェクト」で実施するフィジカルテストは、10万人を検査してわかった「体の通信簿」ともいえるもので、各選手が持つ、部位別のケガ危険度が数字で明らかになる。それをもとに、ケガを防ぐためにどのようなトレーニングをすればいいかを考えていくという流れだ。

「このテストは、ケガのリスクを数値化できるものです。簡単に測定ができるので、最終的には自分の子どもの状態を、保護者が測定できるところまで落とし込みたいと思っています。12種目21項目のテストがあり、数値を統計的に分析して結果を導き出します」(荒川さん)

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認定の流れを説明したところで、項目に沿って測定を実施。全国から参加した人同士、初対面でコミュニケーションをとりながら、和やかな雰囲気で測定が行われていった。
測定はすべてスマートフォンの角度計アプリを使い、肘・肩の上半身、股関節・腸腰筋の中心部、アキレス・大腿部の下半身など、項目に応じて当てていく。その数値をチェックすることで、各部位のケガのしやすさ、しにくさがわかる。

「肘のケガは肘が原因で起こるとは限らず、下半身が原因となるケースもあり、このような隠れた原因を明らかにできることもこの測定の特徴です。またケガだけでなく、例えば足がつりやすかったり疲れやすかったりする人の80%が『つま先立ちテスト』で5秒以下という数値が出るなど、さまざまな気付きにもつながっています。」(荒川さん)

互いに測定し合う中で、参加者のひとりは「肩甲骨周りの柔軟性が低いのは、自分でも気になっていました。パソコン作業が多いからかもしれません。日頃からストレッチなどをして、気をつけていきたいです」と、早速ケガ予防へと意識が向いていた。

「人によって、同じケガでもリスク要因に違いがあります。それも数値でわかるので、『自分がしたくない部位のケガ』のリスクが大きいものから改善していきましょう。ケガが減ると体が変わり、状態も良くなります。ケガの予防をすることで、筋肉をより使えるようになり、柔軟性が高まることでパフォーマンスの向上にもつながります」と荒川さんは言う。

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このフィジカルチェックは、測定画面で結果入力を行うと即時にフィードバックが返ってくる仕組み。フィードバックでは、ケガの危険度が数値化され、測定結果に応じた改善エクササイズが提案される。
ケガゼロプロジェクトは測定して終わりではなく、項目別の改善エクササイズが、インターネットの動画で確認することができる。

荒川さんは参加者に向けて「動画を参考に、皆さんの強みを存分に発揮していただければと思います。測定はあくまでスタートであって、選手の状態を把握し、どう改善していくかが重要です。ぜひ、世の中のケガを減らすことにご尽力いただければと思います」と話し、セミナーを締めくくった。

測定は慣れてくると、1人5~10分でできる。一度測定して終わりではなく、3ヶ月、半年に一回など、定期的に測定してくのが望ましいという。この日のセミナーを受けた人たちは、今後『公認インストラクター』として活動ができる。ケガゼロの輪が広がっていくとともに、スポーツをする人たちの未来が明るいものになりそうだ。


■「インストラクター養成講座」開催予定
東京:2019年12月12日(木) 18:30~21:30(180分)
大阪:2019年12月28日(土) 18:30~21:30(180分)
東京:2020年1月14日(火)  18:30~21:30(180分)
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