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「サッカーに集中できる環境を作ってあげたい」。帝京長岡の強さを支えるコンディショニングの秘訣とは

 2019年度から2年連続で選手権ベスト4進出を果たしたのが、新潟県の帝京長岡高校。細かいエリアを息の合ったコンビネーションで崩す攻撃と共に、チームが力を入れるのはコンディショニングの部分だ。日々のトレーニングで選手の力を伸ばしても、大事な試合で100%の力が出せなければ意味がないため、コンディショニングに重要な食事と睡眠をしっかり摂るよう選手に伝えているという。「朝・昼・晩・補食・プロテインの5食を必ず摂り、身体の栄養が枯渇する前に常に栄養を摂取して欲しい。なおかつ、しっかり寝るのも大事。選手には、最低でも8時間は寝るよう選手に伝えている」と話すのは、古沢徹監督だ。加えて、毎日の練習では選手それぞれが感じる身体の状態を調査し、LINEで集計。身体の重さや痛みを感じる選手に対しては古沢監督らスタッフが直接声をかけ、近くの整骨院で交代浴を行うことで疲労を和らげ、怪我の重症化を未然に防ぐ。

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コンディショニングは付け焼き刃ではなく、日頃の意識付けが重要

 そうした日々の取り組みに加え、季節や大会に応じた微調整も行っている。例えば、大会期間中は朝と試合後に必ず体重を測り、足りない分だけ水分を摂る。汗の量が増える夏のインターハイではベストなパフォーマンスを保つため、体重の維持は欠かせないため、体温を下げる意味でも試合後は失った水分を補うために2.5リットルは水を飲むという。反対に、選手権など冬場の大会になると極度の冷えが故障の原因になるため、サプリメントを摂取し、いつもより多めに汗をかかせて普段に近い体温を維持させている。

 帝京長岡がそうした細部にまで拘るようになったのは、今から8年前の選手権がきっかけだ。後にY.S.C.C.横浜へと進んだMF栁雄太郎を筆頭に各所に実力者を揃える好チームだったが、初戦当日にスタメンを予定していた選手のうち6名が体調不良を訴え、大幅なメンバー変更を余儀なくされた。苦しいメンバー構成を強いられた中でも前線を繰り広げ、PK戦まで持ち込んだが、キッカーを予定していた5名のうち4名がいなくなった影響もあり、涙を飲んだ。古沢監督は、「未然に防げることをどれだけ防げるかが大事だと学んだ」と振り返る。

 そこからは選手権に挑む前にはホテルを下見し、出る食事を事前にチェック。ビュッフェ形式で好きな物を好きなだけ食べられる体制を整えた。もちろん好きな物を好きなだけ食べては身体に悪影響を及ぼす可能性があるため、年に一度は栄養講習会を受けて、試合前に必要な栄養を摂るための知識を頭に入れておくのも重要だ。ただ、大会期間中の付け焼き刃では、上手く行かない。得た知識を自らの物にするには、日頃の意識付けも欠かせない。県外へと出かけるプリンスリーグ北信越や長期休みに行う遠征は、食に対する意識を身につける格好の機会。あえてビュッフェ形式のホテルを選び、選手自身が何を食べるか考えるようにさせている。

その理由について、古沢監督はこう話す。「選手のストレスにならない食事の摂り方が理想だと思う。好きな肉類ばかりとる選手に対し、『野菜多めにしとけ』などと4月から声掛けして選手権で自らコンディショニングを整えられる選手になっているのが理想。大会期間中だけ、選手に口酸っぱく『あれを食べなさい。これを食べなさい』と言っても、ストレスになると思うんです」。

 中ゼロ日で挑む2回戦と3回戦を含め連戦を強いられる選手権では、より細部にまで拘っている。大会期間中と前後は小まめに選手に声をかけ、コンディションの状態をチェック。同じ練習をしていても試合に出ている選手と出ていない選手で疲労度は違うため、サブ組にまで目を配る。疲れた際に身体が欲するチョコをケータリングとして準備しておき、減り具合を見て、選手の疲労度を測ることもある。加えて、ロイシン高配合必須アミノ酸ミックスを選手に配り、必ず飲むように勧めているのもポイントだ。「筋肉にはアミノ酸がないとパワーが出せない。試合には必要不可欠な存在です。飲むだけで頑張れる気持ちになれたり、頼りにしているので上手く活用している」と古沢監督は口にする。

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プロに近いコンディショニングの環境を整えてあげたい

 そうしたコンディショニングに対する拘りは進化し続けている。現在、県外生は複数の下宿先で生活しているため、スタッフが管理できず、選手の意識任せになっているが、4月からはサッカー部専用の寮が完成し、環境が大きく変わる。睡眠の質を低下させるブルーライトに触れる機会を減らすため、スマホとタブレットの充電は全て廊下でできるよう仕組みを導入。夜の10時以降は、部屋への持ち込みを禁止することで、質の高い睡眠をとれるようにする。

 また、寮生活を送るチームは掃除・洗濯といった選手自身の家事に時間をとられ、寝る時間が遅くなるチームも珍しくないが、帝京長岡では平日の洗濯は代行業者に依頼することで、睡眠時間をしっかり確保するという。登校前にランドリーバックに洗濯物を入れると業者が各部屋の洗濯機に入れ、洗濯後は選手それぞれの部屋に干してくれる。寮生活には手間暇のかかる作業を選手自らがすることで、これまで家事を任せっきりだった両親への感謝の気持ちが生まれ、精神的に成長する側面もある。社会勉強の意味も込め、時間の余裕が生まれる土日は選手自身が洗濯するようにするという。「大事なお子さんを預かっている以上、コンディショニングの面ではプロに近い環境を整えてあげたい。学校生活を大事にしながらも、サッカーに集中できる環境を大人が話し合いながら作っていきたい」。

 ピッチ内外の細部にまで拘るのは、本気で日本一を狙っているからだ。「選手権に出続けたいというメンタリティーから、青森山田さんのように日本一を狙い続けるメンタリティーへと変えていかなければいけない。選手だけでなく僕らスタッフも"勝って良かった"ではなく、"日本一にならないと失敗だ"くらいに思えないと更に強くなれない。個々の意識が変われば、帝京長岡はもっと変わっていける」。古沢監督の言葉通り、4強入りに満足しない帝京長岡はこれからも強くなっていくはずだ。


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