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コンディショニングの秘訣は、コミュニケーション。FC東京のアカデミーを支えるトレーナーの想いと考え

GK権田修一(現・清水エスパルス)、FW武藤嘉紀(現・ヴィッセル神戸)、MF久保建英(現・マジョルカ)といったフル代表経験者だけでなく、多くのJリーガーを輩出し続けるのが、FC東京U-18。高校年代最高峰のプレミアリーグEASTで戦う今季は上位争いを展開。先日行われたU-18日本代表候補にも、DF東廉太、MF土肥幹太、FW熊田直紀の3名が選ばれるなど、選手育成の充実ぶりが目を惹く。創世記のFC東京で10番を背負った経験を持つ奥原崇監督の指導と共に選手の成長を支えているのは、昨年からU-18に加わった垣見修平トレーナーによるコンディショニング面でのサポートだ。(記事提供:味の素株式会社)

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平日は難しくても、週末に規則正しい睡眠をとり、自らの身体を知る

垣見トレーナーは現役時代、病院で働きながら、関東社会人サッカーリーグの「東京23FC」で選手兼トレーナーとして活動していた人物だ。当時は朝から夕方まで働き、夜はサッカーという忙しく過ごす日々。コンディショニングの重要性を分かりながらも、睡眠や食事に割く時間がなく、「そこが疎かになると、全く身体が動かないんだと気付いた」と振り返る。

2018年にFC東京U-15深川のトレーナーとしてFC東京に携わり始めてからは、そうした自身の現役時代の経験を踏まえながら、選手と向き合っている。育ち盛りの中学生、高校生にとっては睡眠と食事がより重要になる。成長のために必要な睡眠時間は8時間だが、平日は学校終わりに練習すると晩ご飯が遅くなり、布団に入るのは24時近くになる。そうした中でも睡眠の意識を高めて欲しいと考える垣見トレーナーは選手に対し、土日だけでも22時に寝るようアドバイス。「少しでも寝る習慣を身に付け、自らの身体と向き合う意識を持って欲しい。早く寝た日と遅く寝た日でコンディショニングの違いが分かれば、自分は早く寝た方が良いんだといった気付きに繋がる」。

 食事に対する声掛けも重要視しているポイントだ。栄養アドバイザーの指導によって、補食の重要性を認識し、練習後に持参した補食を食べているが、以前はコンビニで売っている揚げ物を食べる選手が少なからずいたという。ただ、小まめな声掛けによって、現在はおにぎりなど炭水化物をしっかり摂る選手が増加。最近、選手の間では練習で失ったエネルギーを補うため、羊羹も口にする選手が増えているという。

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トップチームに昇格する選手は、そうした食事に対する意識が高い。「今年トップチームに上がった安田虎士朗や梶浦勇輝は中学から見てきましたが、ご飯をしっかり食べられるのがベースにある。彼らは練習前後の身体のケアもしっかりやっている。彼らと接していて、大事だと思うのは、コミュニケーション。『今、身体がこういう状態なのですが、どうしたら良いですか?』と僕に尋ねて、自分にとって良い物を探し続ける能力が優れている。今年のキャプテンの土肥幹太もコミュニケーションがしっかりとれる選手です」。そうした日々の積み重ねによって、体重がしっかりキープする事が万全の状態で試合に挑める鍵になると垣見トレーナーは口にする。

取り組みを押し付けるのではなく、後に役立つ知識としてタイミングよく提示するのがコツ

垣見トレーナー自身も、コミュニケーションは大事にしているポイントだ。高体連のチームと違い、Jリーグのアカデミーは様々な高校に通う選手が集まっている事が多い。通う学校が違えば、体育の授業や学校行事など選手それぞれにかかる身体への負荷も違う。適切な負荷がかけられるよう、グラウンドに来たタイミングで選手の顔色確認し、選手の状態をチェック。持久走で走った距離を申告して貰いながら、「今日は学校でどんな事をしたの?」といった会話をして、選手の状態にあったトレーニングの内容を調節している。

身体のケアも同じで押し付けるのではなく、選手と会話をしながら「こういうのが良いんじゃない?」、「こういう所を変えてみようか?」と選手に合った方法を提示していく。「アカデミーを卒業してからも、"昔こんな事をやっていたな"と思い出せるようになって欲しい。与え過ぎるのではなく、頭の中に知識や経験として置いておいてあげたい」と話す垣見トレーナーは、こう続ける。「何をどの程度情報として与えるか常に意識している。頭ごなしで言っても入ってこないので、選手がこっちに来たタイミングで声をかけるのが大事。コンディショニングを崩した子に現状を聞いて、『生活を見直してみようか』と伝えれば、選手も受け入れやすいはず」。

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選手に寄り添ったサポートを続ける垣見トレーナーを助ける存在になっているのが、アミノバイタル®だ。味の素株式会社からのサポートを受けるFC東京の場合、数か月に1度選手に1箱支給される。選手はそれぞれのタイミングで摂取するが、自分と向き合う選手はアミノバイタル®プロを練習前に、アミノバイタル®ゴールドを練習後に摂取する事が多いという。継続して愛用する事が心の支えにもなっており、自ら購入する購入する選手も少なくない。

垣見トレーナー自身も高校時代は、アミノバイタル®プロの愛用者。「周りのみんなも『これが無いと頑張れない』と言って摂取していた。使い続けるうちに自分にとって、何が大事なのか理解できるようにもなる。粉末タイプなのも有難い。特に夏場は摂る際に水分を多くとれる。また、お腹が膨れず、ご飯の邪魔をしないのもスポーツ選手にとって理想的」と口にする。

 トップチーム昇格を目指し、アピールに励む選手たちにとって、コンディショニングは切っても切り離せない。「全員がトップチームで活躍して欲しい」と優しく笑みを浮かべる垣見トレーナーがいる限り、FC東京U-18の選手は常に万全の状態で試合に挑めるはずだ。


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