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ゴールキーパー練習に " テクダマ " を活用! テクダマ特有の「イレギュラー」と「ブレる軌道」がポイント

不規則なバウンドに対処することで、神経系に刺激を入れるだけでなく、技術習得にもつながると評判の「テクダマ」。テクダマは独自開発のバランス設定により、普通にバウンドすることもあれば、当たる面によって回転が変わるなど、不規則にバウンドするボールです。

今回は、千葉県の強豪として知られる流通経済大学、流通経済大学付属柏高校の下部組織である「クラブ・ドラゴンズ柏」の鳥井翔太 U-12コーチ 兼 U-12.15GKコーチに、GKトレーニングにテクダマを活用してもらいました。

イレギュラーバウンドを生み出すテクダマを使うことによるトレーニング効果は、どのようなものなのでしょうか?

※この記事はサカイクからの転載です

ドラゴンズ柏でU-12コーチ兼U-12.15GKコーチを務める、鳥井翔太氏。テクダマを手にした感想を「2号球と小さいですが、しっかりとした重さがありますね」と話します。(※テクダマは2号球サイズで4号球の重量がある)

「触ってみて、ボールのサイズ感とイレギュラーな軌道になるところが印象的だったので、最後までしっかりボールを見て、正面に入るところなど、キーパー練習に活かせるなと思いました

チーム練習にも効果的なテクダマ

■トレーニングでは、グラウンダーのボールを正面でキャッチしたり、キックをセーブする中で、通常のボールとテクダマを織り交ぜて使っていました。

GKのトレーニングでは、基礎・基本の向上を大切にしています。しっかりと足を運んでボールの正面に入り、キャッチすることもその要素の1つです。試合中はイレギュラーバウンドをしたり、ボールが他の選手に当たって軌道が変わることがあるので、最後までボールを見ることも重視しています」

GKトレーニングにテクダマを導入したことについては「ボールの軌道を意図的に変化させるのは難しいのですが、テクダマはイレギュラーしたり、弾道がぶれたりするので、いい練習になります」と好印象。

「テクダマは不規則な動きをするので、GKとしては予測ができません。そこは通常のボールとは違うところなので、コーチとしても助かります。トレーニングではテクダマと5号球を混ぜて使いましたが、大きさが変わるだけで、脳や視覚への刺激は大きいと感じました」

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■テクダマを使い始めて1ヶ月。選手のプレーにも、良い影響が見られたようです。

ボールの正面に入ること、最後までボールを見ることについては、テクダマを導入した頃と比べて、高まってきていると感じます。テクダマを通常のボールと同じように扱えるようになってきました」

正面でボールに対応するためには、足を運ぶことが不可欠。そのためにはイメージと動作の融合がポイントになります。

テクダマは最後までボールの軌道がわからないので、いままで以上に足を運ぶことに、意識を向けるようになりました。普通のボールだと、そこまで軌道が変わることはありません。イメージ通りにボールが飛んでこなかったり、キャッチする直前までどんな動きをするのか、わからないのがいいですよね」

選手の反応も上々で、鳥井コーチは「いきなり弾んだり、軌道が変わったり、普段とは違う現象が起きることに、おもしろさを感じていました」と話します。

チーム練習にも効果的なテクダマ

■鳥井コーチ自身、テクダマを使うことで「様々な刺激を入れることが大事なので、おもしろいトレーニングができているなと実感しています」と手応えを感じているようです。

テクダマはキャッチトレーニング以外にも活用することができそうです。鳥井コーチは「テクダマは小さくて、軌道がぶれるところがあるので、クロスボールに対するパンチングの練習にもいいと思います」と教えてくれました。

最後に「どんな選手にテクダマを使ってほしいですか?」という問いかけに、次のように答えてくれました。

全カテゴリーの選手におすすめです。我々は流通経済大学付属柏高校、流通経済大学までつながっている組織ですが、上のカテゴリーでも、このような要素は必要だと思います。どのカテゴリーでも刺激になる、おもしろいトレーニングができるんじゃないかと思います」

GKトレーニングに、新たな刺激をもたらすテクダマ。ぜひトレーニングに取り入れてみてはいかがでしょうか?

<後編>:ゲーム練習で使う " テクダマ " 
楽しみながら「予測力・対応力」を身に付ける!

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