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ジュニアユースも愛知県制覇、FCアロンザが使用した最新技術『Playermaker』

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英国のプレミアリーグでも注目度が増しているシューズ装着型トラッキングデバイス『Playermaker』(プレイヤーメーカー)

走行距離、スプリント回数、トップスピードなど、選手個人のフィジカルデータを採取できるデバイスは一般的だが、ボール保持時のプレー、テクニックを一台で可視化できるデバイスは希少だ。

『Playermaker』は、ドリブルやパス、シュートといったサッカースキルを可視化できるFIFA認定世界初の下肢装着型アイテムとして、注目を集めている。

マンチェスター・シティやボルシア・ドルトムント、レアル・ソシエダを始め、海外200以上のクラブが活用。マンチェスター・シティの専門家がフィードバックに携わっており、世界トップレベルのソリューションを提供している。

具体的に採取できる主なデータとしては、下記項目がある。

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ボール保持のプレー詳細がわかる

特筆すべきは、ボール保持の局面で、選手個々がどのようなプレーをしたのかを可視化できること。

左右どちらの足でのプレーが多いか、ターンの方向はどうか、ボールタッチの回数、ボール保持時間、ボールをコントルールする足の部位、キック力までも"可視化"することができるのだ。

そこで今回は、弟分のU-12が2023年度の全日本U-12選手権で準優勝した、愛知県のFCアロンザU-15の選手たちに『Playermaker』を使用してもらった。

トレーニングの狙いを「試合の再現性を踏まえ、無意識の領域を積み上げていくこと」と語る、鈴木淳也監督は『Playermaker』で採取したデータを、チームと個人の成長に、どのように役立てていくのだろうか?

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Playermakerでデータに基づいた指導が可能に

アロンザU-15の選手たちが『Playermaker』を使用するのは、この日で3回目。スパイクに装着するタイプのデバイスを、慣れた手つきで扱っていく。

鈴木監督は「(Playermakerは)プレーの邪魔にならないし、すぐに付けられるのでストレスはありません」と印象を教えてくれた。

トレーニングは2時間に渡って行われ、「ボールを持ちながら、攻撃的なサッカーを繰り広げる」という狙いの下、認知をともなう技術トレーニングを経て、実戦形式に移行。スピード感に溢れ、高いプレー強度の中、充実したトレーニングが行われていた。

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トレーニング後、鈴木監督は『Playermaker』のデータをiPadで見ながら「選手に問いかける時に、データを元に話すとイメージが湧きやすい。」と話した。

「チームとしてボールを保持し、主導権を握るサッカーを目指しているので『Playermaker』を通じて、ボールタッチ数やゴールに向かうスプリント回数、ボールを失った後、ネガティブトランジション後のスプリントなど、動きの質がわかるのは、非常に参考になります。」

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指導の質が変わって、選手が変わるきっかけになる

トレーニングを通じて、選手にプレーの意図やポイントなどを問いかけながら、向上に導く鈴木監督。『Playermaker』のデータを元に話をすることで、成長が加速することを期待している。

「選手たちは、データを見せると目を輝かせますし、刺激を受けていることは間違いありません。自分のプレーが数字として出るので、継続性を持って取り組むことで、選手自身が変わるきっかけになると思います。」

さらに、こう続ける。

「データを元に選手と会話しながら、何をすべきかを理解させ、それに対して選手が取り組むことが、2ヶ月後、3ヶ月後の成長に繋がると思います。」

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データをトレーニングに落とし込む

FCアロンザが目指すのは「トップレベルに到達するための選手育成」だ。プレー強度を踏まえた技術の発揮や全国で戦える選手、世界で活躍する選手の育成を掲げている。

「チームとしては、コンビネーションを使いながら、2人目、3人目の湧き出るような、攻撃サッカーを意識しています。個の特徴が出るような、攻撃サッカーを展開したいです。」

ボールを保持した攻撃サッカーを目指すFCアロンザにとって、ボールスキルを可視化する『Playermaker』のデータは親和性が高い。

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チームが目指すスタイルを実現するうえで、データから受ける客観性は重要な視点だ。

「『Playermaker』は、データから試合の局面を切り取ることができるので、選手一人ひとりに問いかける際の導き方が変わります。そこも、選手が成長するためのポイントになる部分だと思います。今後、試合で得たデータをとレーニングに落とし込むところは、選手との会話も含めて、すごく楽しみな点の一つです。」

FCアロンザU-12は、2023年度の全日本U-12選手権で全国2位に輝いた。U-15も追いつけ、追い越せと切磋琢磨を続けている。

もともと指導力に定評のある鈴木監督のもと、Playermakerのデータを活用してパワーアップした彼らのさらなる躍進に注目だ。


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