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サッカーのコーチングのポイントとは?役割や種類も解説

サッカーのコーチを始めたものの、なかなかうまくできずに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。この記事では、コーチの役割やコーチングの種類などについて解説しています。また、コーチングをする際の声かけやポイントなど、これからコーチとして成長しようとしている方向けの記事となっているため、ぜひ参考にしてください。

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<目次>

1.サッカーコーチの役割
2.サッカーにおけるコーチングの種類
3.サッカーのコーチングでカギとなる声かけ
4.コーチングのポイント
4-1.コーチングにかける時間を考慮する
4-2.選手の特長を踏まえた言葉を選ぶ
4-3.目に見える減少ばかりにフォーカスしない
5.まとめ

 

1.サッカーコーチの役割

サッカーコーチの役割は、指導する選手をサッカー選手として向上させることはもちろん、選手たちがサッカーを楽しくプレーできるようにサポートすることです。サッカーを楽しいと感じられれば、さらに上手くなろうと意欲的になり、上達にもつながります。

また、楽しんでサッカーをプレーできれば、生涯にわたってサッカーに関わり、人生を豊かなものにできるかもしれません。これらの役割を果たすためにも、サッカーコーチには指導者としてのスキルアップはもちろん、自身もサッカーを楽しみながらコーチングに取り組むことが大切です。

 

2.サッカーにおけるコーチングの種類

選手が楽しみながらサッカーに取り組めるようにサポートすることもコーチの役割ですが、現場に立つ以上は選手としてのスキル向上にもフォーカスしなければなりません。

現場でコーチングする際には、「ミーティング」「シンクロコーチング」「フリーズコーチング」という3つのやり方があることを覚えておきましょう。それぞれの概要は以下の通りです。

・ミーティング:練習前や練習後その日の練習のポイントや振り返りを行うこと

・シンクロコーチング:選手がプレーしている中で、タイミングよくコーチがヒント声掛けをする
・フリーズコーチング:改善したいプレーなどが発生した時にプレーを止めて状況や気付きの共有を行う

 

3.サッカーのコーチングでカギとなる声かけ

練習でも試合でも、コーチはポジティブな声かけを心がけましょう。なぜなら、ネガティブな声かけをされてしまうと、選手は萎縮してしまい思ったようにプレーできなくなる可能性があるためです。

例えばパスミスをした選手に対して「何やってんだ」というよりも「次はうまくやろう」と声をかける方が、選手も前向きな気持ちでプレーできます。
試合はいつもの練習とは違うものであり、選手によっては緊張して体が固くなるケースもあるでしょう。

また、初めて対峙する相手だと、うまく対応できないこともあるかもしれません。コーチからポジティブな声をかけてもらえれば、緊張も和らぎ、ミスをしても切り替えて次のプレーを頑張ろうとするでしょう。

 

4.コーチングのポイント

ここではサッカーのコーチングにおける基本的なポイントを紹介します。

コーチングをする相手が人である以上、コーチの思い通りに試合や練習が進まないことは珍しくありません。どのような心構えでコーチングをするべきなのか、ぜひ参考にしてください。

 

4-1.コーチングにかける時間を考慮する

コーチングにおいては、コーチが言いたいことを言うだけでは十分ではなく、選手がどのように理解したかを考えることが大切です。例えば、シクロコーチングをする場合、選手はプレー中であるため、短い言葉でシンプルに伝えることがポイントとなります。

長々と喋っていては選手は言いたいことを理解できず、状況改善にはつながりません。短く端的に話すことが大切ですが、その一方で、練習メニューの説明や練習の意図、ポイントを伝える場合は丁寧な説明が必要となることもあります。
そのため、状況や選手の様子を確認しながら、コーチングにかける時間をうまくコントロールしましょう。

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4-2.選手の特長を踏まえた言葉を選ぶ

選手によってどのような言葉が響くかは異なるため、選手の性格や特徴を理解して使い分けることが大切です。

例えば、シュートを積極的に打って欲しい時「どんどんシュートに行こう」と抽象的なメッセージで積極的になる選手もいれば、「ペナルティエリアに入ったらまずはシュートを打とう」と具体的なメッセージで積極的になる選手もいます。

コーチングの声をかけたもののプレーがなかなか改善されないようであれば、その伝え方に問題があると考えるべきです。そのような場合は違う表現でコーチングをした方がいいでしょう。

そのほかにも、いいプレーにははっきりと「ナイス」や「いいプレー」と声をかけることで選手はいいプレーの判断基準が明確になるため、プレーしやすくなります。
発する言葉に注意し、選手にうまく伝わっているのかどうかという点を考慮しましょう。

 

4-3.目に見える現象ばかりにフォーカスしない

コーチングをしていると、目に見える現象に対して声をかけてしまいがちですが、その現象に至ったプロセスにも注目してみてください。

例えば、パスミスをした場合「丁寧にパスしよう」と声をかけるだけでは改善につながらないかもしれません。
パスミスが、トラップ時にボールをうまくコントロールできなかったことで起こることもあれば、受け手のポジショニングが良くなかったために起こることもあります。そのプレーだけにフォーカスするのではなく、その前後のプロセスにも注目して声をかけることで、選手に気づきを与えられるかもしれません。

 

5.まとめ

今回は、サッカーのコーチの役割やコーチングの種類、コーチングのポイントなどについて解説しました。サッカーのコーチの役割は、サッカー選手としての向上だけでなく、選手が楽しくサッカーをプレーできるようにサポートすることです。

そのうえでは、コーチングにはいくつかの種類があることを理解し、状況や選手の特徴を踏まえたうえで適切な声かけをすることが大切です。また、1つのプレーだけに注目するのではなく、その前後のプロセスも含めてコーチングすることで選手にも気づきを与えやすくなります。

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