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サッカーの戦術とは?基本戦術や用語を解説

サッカーにおける戦術とは、試合においての戦い方の術を示すものです。コーチによって戦術の考え方は無数に存在するため、戦術を通してチームの特徴が現れるといえるでしょう。

この記事では、戦術の概要やオフェンス、ディフェンスにおける基本戦術、さらには戦術に関する用語などについて解説しています。コーチにも選手にも役立つ情報であるため、ぜひ参考にしてください。

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<目次>

1.サッカーにおける戦術とは
2.サッカーにおける戦術の基本
2-1.オフェンスの基本戦術
2-2.ディフェンスの基本戦術
3.サッカーの主な戦術用語
3-1.ビルドアップ
3-2.ポゼッション
3-3.マンツーマン
3-4.ゾーンディフェンス
3-5.可変システム
4.まとめ

 

1.サッカーにおける戦術とは

サッカーの戦術とは、その名の通り、試合においての戦い方の術を示すものです。戦術と一言でいっても、サッカーの場合その戦術は無数に存在し、コーチによってその考え方も多岐に渡ります。

単純な例をあげると、攻守を完全に分けて戦う人もいれば、全ての選手に攻守両面での貢献を求める人もいます。自チームの選手の特徴や対戦相手の特徴などを踏まえつつ、チームにとって最適な戦術を選ぶことが大切です。決して強いチームが採用しているからといった理由で戦術を決めてはいけません。

 

2.サッカーにおける戦術の基本

ここではサッカーにおける戦術の基本にはどのようなものがあるのか解説します。戦術は無数に存在するとはいっても、オフェンスとディフェンスでそれぞれ基本となるものはあるため、参考にしてください。

 

2-1.オフェンスの基本戦術

オフェンスでの基本戦術は大きく分けて「ショートパス型」と「カウンター型」があります。

ショートパス型とは、その名の通り、ショートパスをベースに攻撃を組み立てるというものです。選手同士の距離が近く、パス交換をしながらボール支配率を維持し、相手のゴールへと迫ります。選手同士の距離が近いこともあり、相手ディフェンダーのプレッシャーを受けやすく、選手には足元の技術が求められます。

もう一方の基本戦術であるカウンター型とは、相手のボールを奪ったら素早く前線にボールを放り込み、速攻を仕掛けるというものです。相手の守備陣形が整う前にパスを送る戦術であり、効率的な攻撃ができます。強豪相手に守備を固めつつ、得点を狙うチームに向いている戦術だといえるでしょう。

 

2-2.ディフェンスの基本戦術

ディフェンスでの基本戦術は大きく分けて「ハイプレス型」と「リトリート型」があります。

ハイプレス型は、前線から積極的に相手にプレッシャーをかけてボールを奪うのが主な狙いです。相手のゴールに近い位置でボールを奪える可能性があるため、得点につなげやすいという特徴を持ちます。一方で、前のめりになることで背後のスペースを狙われる可能性があるため、注意しなければなりません。

リトリート型は、相手にボールを奪われたらすぐにプレッシャーをかけるのではなく、まず自陣に戻って守備の陣形を整えて対応する点が特徴です。カウンター対策にもなる守備戦術です。

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3.サッカーの主な戦術用語

ここでは、サッカーをしているとよく耳にする戦術に関する用語を紹介します。なんとなくわかったつもりになっている人もいるかもしれませんが、ここでしっかりと理解しておきましょう。

 

3-1.ビルドアップ

ビルドアップとは、英語で「築き上げる」という意味を持ちますが、サッカーでは、攻撃を構築することを意味します。具体的には、ディフェンダーや守備的ミッドフィールダーが、自陣後方からパスを回しながら前線へとボールを運んでいくことだといえます。

ビルドアップの目的はあくまでもゴールを奪うことにあり、ボールをキープすることではないことを覚えておきましょう。そのため、後方でボールをつないでいるだけではビルドアップとは言いません。

 

3-2.ポゼッション

ポゼッションとは、パスを行うことでボールを支配することです。ポゼッション率が高いということは、自チームでボールを保持している時間帯が多いことを意味します。そのため、自分たちのペースで試合を進めることができるでしょう。

また、パスを回して相手を動かすことで疲弊させたり、相手陣形を崩したりすることも可能です。自チームで主導権を握りながら試合を進めたいチームに向いています

 

3-3.マンツーマン

マンツーマンとは、守備における戦術の1つです。相手選手1人に対して1人のディフェンダーがマークにつきます。相手がポジションを移動しても同じディフェンダーが徹底的にマークし続けるため、相手のエースやキープレーヤーを封じたいときなどに効果的です。

ただし、相手選手の動きに合わせて移動することとなるため、自陣にスペースができ、そこを攻められる可能性があります。

 

3-4.ゾーンディフェンス

ゾーンディフェンスとは、決められた範囲を守る戦術のことです。マンツーマンでは、特定の選手に徹底してついくことで守備をしますが、ゾーンディフェンスでは、自分の守る範囲に相手が侵入してきたときに対応します。そのため、相手選手が移動すると、味方選手にマークを受け渡すこととなります。

マークの受け渡しがうまくいかないとピンチを招くため、声かけや首振りなどで常に確認しあうことが大切です。

 

3-5.可変システム

可変システムとは、試合の状況に応じて陣形を変更する戦術のことです。例えば、守備の時は5-4-1をベースにしつつ、攻撃になったら4-3-3に変更するといったケースが挙げられます。

また、4-4-2でビルドアップをする際、ボランチの選手がディフェンスラインまでポジションを落として、センターバックが幅を取り、両サイドバックが前目のポジションをとるといった形も可能です。

 

4.まとめ

今回は、サッカーの戦術の概要や基本戦術、戦術の用語などについて解説しました。戦術とは、試合においての戦い方の術を示すものであり、コーチによってその考え方は無数に存在します。

それでも、オフェンス、ディフェンスにおいては基本となる戦術があります。また、昨今では戦術に関する用語もさまざまなものがあるため、覚えておくことで、コーチは指導する際に、選手はコーチの指示を理解する際などに役立つでしょう。

 

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