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サッカーコーチはライセンスが必要?種類や取得するべき理由を紹介

サッカーコーチとして活動し始めたばかりの人や、コーチを目指している人の中には、ライセンスを取得するべきかどうか迷っている人も多いのではないでしょうか。この記事では、サッカーコーチのライセンスの種類や取得するべき理由などについて解説します。

ライセンスはサッカー経験の有無に関係なく取得できるものです。コーチとしてのキャリアップにもつながるものであるため、ぜひチェックしてみてください。

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<目次>

1.サッカーコーチになるならライセンスを取得しよう
1-1.サッカーコーチの主なライセンス
1-2.付加ライセンス
2.ライセンスは誰でも取得可能
3.ライセンスの取得をおすすめする理由
3-1.指導の基本を学べる
3-2.コーチ同士のつながりができる
3-3.資格取得をアピールできる
4.まとめ

 

1.サッカーコーチになるならライセンスを取得しよう

サッカーコーチとして活動したいのであれば、指導者の資格であるライセンスを取得しましょう。サッカーコーチ自体は、資格を持っていなくてもなれますが、コーチとして活動する人の多くはJFA(日本サッカー協会)公認の指導者ライセンスを所有しています。

JFAでは、D級からS級、さらには関連する付加ライセンスなど、さまざまなライセンスの講習会を行っています。この講習会に参加し、試験を突破するとライセンスが付与される仕組みです。ライセンスを取得できれば、一定以上のスキルを身につけていることの証明にもなるほか、講習会を通して指導者としてのスキルアップなども図れます。

そのため、コーチとして活動している人、さらに上のレベルを目指したい人はライセンスの取得を目指しましょう。

 

1-1.サッカーコーチの主なライセンス

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JFAが提供する指導者ライセンスには、以下のようにいくつかの種類があります。

・S級
・A級ジェネラル
・B級
・C級
・D級
・キッズリーダー

S級は、日本サッカー界における最上位の指導者ライセンスです。プロチームや代表チームの指導を行うには、S級が必要です。

A級ジェネラルは、アマチュアトップレベルの選手の指導を行うコーチ向けのライセンスです。また、Jリーグチームのコーチを務めている人の中にも、A級ジェネラルを所有している人が多くいます。

B級は、アマチュアレベルでの指導を行うコーチ向けのライセンスです。JFAの指導者ライセンス制度の中では、B級コーチライセンスを「基礎Ⅱ」として位置付けられていることから、B級までが指導者ライセンスの基礎だと理解できます。

C級もアマチュアレベルでの指導を行うコーチ向けのライセンスです。B級がJFAの中で「基礎Ⅱ」と位置付けられているのに対して、C級は「基礎Ⅰ」とされています。これから指導者としての基礎を学んでいこうとする人向けのライセンスだといえるでしょう。

D級は、主に子どもの指導を行うコーチ向けのライセンスです。子どもにサッカーの楽しさを伝えられるような指導者になることを目指します。

キッズリーダーは、10歳以下の子どもの指導を行うコーチ向けのライセンスです。子どもがサッカーを始めたことで指導者になった保護者の方なども取得します。

 

1-2.付加ライセンス

JFAの指導者ライセンスには、S級からD級、そしてキッズリーダーがありますが、それ以外にも特定のジャンルに特化した付加ライセンスもあります。付加ライセンスの種類は以下の通りです。

・エリート ユースA:U-18に特化
・ユースB:U-15・12に特化
・GK A級コーチ:プロレベルのGK指導ができる
・GK レベル3コーチ:アマチュアトップレベルのGK指導ができる
・GK レベル2コーチ: U-18年代を中心としたGK指導ができる
・GK レベル1コーチ: U-12年代を中心としたGK指導ができる
・フィジカルフィットネスA級コーチ(開設予定)
・フィジカルフィットネスB級コーチ:子どもから大人までエリートレベルでのフィジカルフィットネスの指導ができる
・フィジカルフィットネスC級コーチ:子どもから大人までアマチュアレベルでのフィジカルフィットネスの指導ができる

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2.ライセンスは誰でも取得可能

サッカーのコーチ=元選手というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、選手経験がない人でもコーチになることはできます。また、指導者ライセンスも誰でも取得可能です。

例えばキッズリーダーとD級、C級の受講資格は、満15歳以上であること、実際に指導者として活動しているorこれから指導者になろうとしている人であるため、誰でも受講できます。

B級に関しては、満20歳以上であることに加え、C級ライセンスの保持が条件となり、トライアルを突破する必要があります。それでもD級→C級と少しずつステップアップして、経験を積んでいけば十分取得を目指せるライセンスだといえます。

 

3.ライセンスの取得をおすすめする理由

ここでは、サッカーコーチに指導者ライセンスの取得をおすすめする理由を紹介します。取得を悩んでいる人、最近コーチになったばかりの方はぜひ参考にしてください。

 

3-1.指導の基本を学べる

ライセンス取得のために参加する講習会では、指導に関するさまざまな知識や技術を学べます。そのため、指導者になったものの、どうすればいいのか、何をすればいいのかわからないといった方でも一から基礎を学べます。

また、指導実践があり、他のコーチが指導する様子を見られるなど、具体的な指導方法についても学べる点が特徴です。

 

3-2.コーチ同士のつながりができる

1つの講習会には数十人単位の参加者がいるため、コーチ同士のつながりを作ることもできます。普段関わりのないチームの指導者と出会えるほか、プロチームのコーチが参加していることもあるなど、交流の機会にもなるでしょう。

講習会で知り合ったことがきっかけで、練習試合を行うといったこともあるかもしれません。

 

3-3.資格取得をアピールできる

指導者として上のレベルを目指す場合、資格を持っていることをアピールできます。

また、チームによっては求人で、C級以上など一定以上のレベルの資格取得者を求めているケースもあるため、資格取得はキャリアアップのためにも役立つものだといえます。

 

4.まとめ

今回は、サッカーコーチのライセンスについて解説しました。
日本では、JFA公認の指導者ライセンスがあります。プロや代表チームの指導ができるS級から子どもを対象としたD級、キッズリーダーまでその種類は多岐にわたります。

サッカー選手としての経験がない人でも取得できる仕組みとなっているため、コーチになりたい方、コーチを始めたばかりの方はぜひライセンスの取得を目指してみてください。

 

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