12.04.2024
サッカーのフォーメーションとは?システムとの違いやトレンドを解説
サッカーのフォーメーションとは、DF、MF、FWの各ラインに選手を何人配置するのかを示すものです。
この記事では、フォーメーションの概要やシステムとの違いについて解説しています。また、昨今のサッカー界でトレンドになっているフォーメーションがなんなのかといった点についても取り上げているため、ぜひ参考にしてください。
<目次>
1.フォーメーションとは
1-1.システムとの違い
2.最新トレンド!よく見るフォーメーション一覧
2-1.4-3-3
2-2.4-4-2
2-3.4-2-3-1
2-4.3-4-3
3.フォーメーションに絶対はない
4.まとめ
1.フォーメーションとは
フォーメーションとは、ピッチのどこに何人配置するのかといった配置体系を示すものです。選手の配置を決めることで、攻守における戦い方の方針を示すことができます。
フォーメーションは、一般的に「DF→MF→FW」の順番で示します。例えば4-4-2の場合DFが4人、MFが4人、FWが2人です。また、中盤の選手の配置を細分化して「DF→守備的MF→攻撃的MF→FW」の順番で示すこともあります。また、これにGKを加えて示すケースも見られるため覚えておきましょう。
1-1.システムとの違い
フォーメーションと混同してしまいやすい言葉にシステムがありますが、両者は異なるものです。フォーメーションが、各ポジションにおける選手の数を示しているのに対して、システムとは具体的に選手がどのように配置されているのかを示すものです。
例えば、フォーメーションが4-3-3の場合、MFは3人いますが、この3人の配置が三角形であるチームもあれば、逆三角形となっているチームもあります。
つまり、フォーメーションはあくまでも各ラインの選手の数を示すものであり、具体的な配置を示すものがシステムだと理解してください。
2.最新トレンド!よく見るフォーメーション一覧
ここでは、近年のサッカーでよくみられるフォーメーションを紹介します。ここで取り上げるのは以下のようなフォーメーションです。
・4-3-3
・4-4-2
・4-2-3-1
・3-4-3
2-1.4-3-3
4-3-3は現代サッカーにおいて、多くのチームが採用しているフォーメーションです。中盤はアンカーと呼ばれる守備的MFを配置した逆三角形のケースが一般的となっています。両サイドのウィングの突破力を生かせるほか、MFの2人は前目のポジションを取れるなど、攻撃的なフォーメーションだといえるでしょう。
また、パスコースを作りやすいフォーメーションであるため、ポゼッションを志向したチームにも適しています。
2-2.4-4-2
4-4-2は、シンプルなフォーメーションであり、長年に渡って支持を得ているフォーメーションの1つです。
DFとMFが4人ずつで攻守のバランスを取りやすくなっています。MFに関しては、ボランチ1人、サイド2人、トップ下1人を配置するダイヤモンド型とボランチ2人、サイド2人を配置するボックス型の2種類がありますが、現代ではボックス型が主流だといえます。
FWは、2人で構成されているため、1人が動いて相手ディフェンダーを動かして、空いたスペースにもう1人が入ってくるといった駆け引きも可能です。ハイプレスによるショートカウンターも、DFラインからのロングパスによる裏への攻撃もできるなど、利便性に優れたフォーメーションだといえます。
2-3.4-2-3-1
4-2-3-1は、日本代表でも行うことがあるなど、ポピュラーなフォーメーションの1つです。
DFが4人、MFは守備的な選手が2人、サイドに2人、そしてトップ下に1人が配置されます。そしてFWは1人です。
中盤の選手数が多くなるため、攻守のバランスを取りやすい点が特徴です。また、サイドバックとサイドハーフが連動することで攻撃にさらに厚みを持たせることもできます。
トップ下の選手は、中盤とFWをつなぐ役割を担います。時にはボールの受け手としてパスコースに顔を出し、時にはボールの出し手としてFWに決定的なパスをだすなど攻撃面で特に重要なタスクをこなします。
2-4.3-4-3
3-4-3は、DFが3人、MFは中央に2人、サイドに2人、そしてFWはウィング2人、センターフォワード1人という配置です。前線の人数が多いことから、より攻撃を重視したフォーメーションだといえます。
中央とサイドにバランスよく選手を配置することで、ボールを動かしやすい点も特徴です。
攻撃重視のフォーメーションですが、中央に多くの選手が配置されているため、守備では相手の中央からの突破に対処することができます。また、守備時には可変することで5-4-1の形を取ることも可能です。
3.フォーメーションに絶対はない
試合のフォーメーションを決める立場にあるコーチの中には、「どのフォーメーションが強いのだろか?」と思う人もいるかもしれませんが、フォーメーションに絶対はありません。トレンドとなるフォーメーションがあるのは事実ですが、そのフォーメーションだからといって必ず勝てるわけではないことを覚えておきましょう。
これは、相手のフォーメーションやシステムとの相性や噛み合わせによっては不利になったり、弱点を突かれたりする可能性があるためです。
そのため、フォーメーションありきで考えるのではなく、自チームの選手の特徴を踏まえたうえでフォーメーションを検討しましょう。また、弱点となる部分はどこなのかを把握し、対策を練ることも大切です。
4.まとめ
今回は、サッカーにおけるフォーメーションの概要やシステムとの違いなどについて解説しました。フォーメーションは、4-4-2など、各ラインにおける選手の数を示すものです。また、システムとは選手の具体的な配置を示すものです。
サッカーにおいてはフォーメーションのトレンドがありますが、特定のフォーメーションを採用すれば勝てるというわけではありません。相手のフォーメーションとの噛み合わせや相性などが影響するため、コーチはそういった点も考慮してフォーメーションを決めることが大切です。