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8人制サッカーのポジションは?主なフォーメーションも紹介

8人制サッカーは、主に小学生年代で行われているゲーム形式です。ポジションは11人制と同じでキーパー、ディフェンダー、ミッドフィルダー、フォワードから構成されていますが、フォーメーションは異なります。

この記事では、8人制サッカーのポジションと主なフォーメーションについて解説します。また、フォーメーションを決める際のポイントについても取り上げているため、ぜひ参考にしてください。

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<目次>

1.8人制サッカーのポジション
2.8人制サッカーのフォーメーション
2-1.3-3-1
2-2.2-4-1
2-3.2-3-2
2-4.3-2-2
2-5.3-4
3.フォーメーションを決める際のポイント
4.まとめ

 

1.8人制サッカーのポジション

8人制は、主に小学生年代の試合で行われているゲーム形式です。人数こそ8人に減っていますが、だからといって11人制とポジションは変わるわけではありません。

8人制のポジションも11人制同様キーパー、ディフェンダー、ミッドフィルダー、フォワードの4つに分類できます。

フォワードは攻撃役として、最前線に陣取り、主にゴールを狙います。また、ミッドフィルダーは、チームの中央に位置するポジションであり、攻守両方に積極的に関わるポジションです。ディフェンダーは、自陣ゴールを守ることが主な役割ですが、8人制では、攻撃に参加することも少なくありません。ゴールキーパーは、ゴール前に立つ最後の砦であり、サッカーで唯一手が使えるポジションです。

 

2.8人制サッカーのフォーメーション

8人制であってもポジションに大きな違いはありませんが、11人制と比べて人数が少なくなることからフォーメーションは異なります。ここでは8人制の主なフォーメーションを紹介します。同じポジションでも選手の配置が異なれば、強みや特徴も変わります。ぜひ参考にしてください。

 

2-1.3-3-1

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3-3-1は、8人制で多くのチームが採用しているフォーメーションです。選手のポジションは、ディフェンダー3人、中盤3人、フォワード1人となっており、中盤の1人はトップ下として配置されます。ピッチ上に選手が満遍なく配置されているため、攻守のバランスが取れたフォーメーションだといえるでしょう。また、守備ブロックを形成して相手の攻撃を迎え入れることも可能です。

 

2-2.2-4-1

2-4-1は、ディフェンス2人、中盤はセンターハーフ2人、サイドハーフ2人の4人、そしてフォワード1人から構成されるフォーメーションです。ポジションを見るとディフェンダーの人数を減らし、中盤に人数を増やしていることからより攻撃的なフォーメーションだといえるでしょう。このフォーメーションでは、サイドハーフが攻守におけるキーマンとなります。

攻撃では、相手のサイドを切り込んでいき、守備では相手サイドバックのケアを行わなければなりません。また、センターハーフとフォワードで三角形を形成できるため、流動的な攻撃もできるでしょう。

 

2-3.2-3-2

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2-3-2は、ディフェンダー2人、中盤にセンターハーフ3人、フォワード2人を配置するフォーメーションです。ポジションの配置を見ると、どのポジションも常に横や斜め、前/後に味方がいる状態となるため、パスコースを確保しやすくなっています。また、フォワードが2人いるため、2人が流動的に動くことでスペースを作りやすいでしょう。

一方で、ディフェンダーは2人であるため、1対1が弱いと失点を重ねる恐れがあります。

 

2-4.3-2-2

3-2-2は、ディフェンダー3人であることから、守備的なフォーメーションに思えるかもしれませんが、ミッドフィルダーとフォワードが自由に攻撃し、前線からプレッシャーをかけることもできるため、ショートカウンターを狙うこともできます。

また、攻撃時には、ディフェンダーの1人が中盤のポジションを取ることで、2-3-2の形をとることもできるなど、攻撃に流動性を持たせられる点が特徴です。

2-3-2に変化させながらプレーする場合は、ポジションをうまくスライドさせなければなりません。スライドがうまくいかないと、スペースができてしまうため、失点のリスクが高まります。

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2-5.3-4

3-4は、フォワードのポジションに選手を配置しないフォーメーションです。ディフェンスラインと中盤の2つのラインしかないため、パスコースを確保しやすく、ポゼッションに適したフォーメーションだといえるでしょう。

局面で数的優位な場面を作りやすい一方で、フォワードがいないことで、奥行きがなくなり、相手ディフェンダーがラインを高く設定しやすくなります。そうなると相手のプレッシャーが早くなるため、ボールを失う可能性が高くなるでしょう。これを打開するには、中盤の4人の選手が裏に抜け出すなどする必要があります。

 

3.フォーメーションを決める際のポイント

フォーメーションの決め方には特に決まりはありませんが、以下のような点に基づいて決めるケースが一般的です

・選手の特徴
・コーチの得意なフォーメーション
・チームのスタイル

選手によって得意なポジションや強みが異なるため、所属選手の特徴を総合的に踏まえて決めることができます。特徴を考慮したフォーメーションにすることで、選手の力を最大限に引き出すことができるでしょう。
また、8人制ではあまりありませんが、勝つことを求められているチームの場合、指導するコーチが得意なフォーメーションを採用することもあります。そのほかにも、ジュニアからトップチームまで持っているチームの場合、チームに根付いた伝統的なスタイルがあり、それに基づいてフォーメーションを決めることもあるでしょう。

 

4.まとめ

今回は、8人制サッカーのポジションやフォーメーションについて解説しました。小学生年代を中心に行われている8人制サッカーですが、ポジション自体は11人制と大きな違いはありません。一方でフォーメーションに関しては、人数が少ないこともあり11人とは異なります。

フォーメーションは、ポジションの配置によって攻撃的にも守備的にもできるため、選手の特徴などを踏まえたうえで決めるようにしましょう。

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