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身長もジャンプ力も関係ない! 空中戦を制する「4つの勝ち方」とステップの極意

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FC大阪U-15監督・小池太陽氏による「体の小さな選手も勝てる!ルーズボール回収率を最大化するメカニズム」。後編のテーマは「空中のルーズボール」だ。

前編(地上のルーズボール)に続き、空中戦においても「身体能力だけが勝負を決めるわけではない」という視点から、選手に持たせたい4つの勝ち方と、見落とされがちなステップワークの重要性を解説してもらった。(文・鈴木智之)

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空中戦の「4つの勝ち方」

後編のテーマは「空中のルーズボール」。空中戦と聞くとジャンプして競り合うイメージが強いが、小池監督は空中で戦う方法はそれだけではないと言う。

攻守に共通する「空中戦の勝ち方」として挙げるのが以下の4つだ。

① 落下地点に先に入る
② 空中で競り勝つ
③ 味方と勝つ
④ 勝たない

なかでも3、4の味方と勝つ、勝たないという考え方は「絶対に持っていてほしい」と言葉に力を込める。

①の「落下地点に先に入る」は、ゴールキックやクリアボールが落ちてくるポイントへ相手より先に入り、前編で解説した「先に体をぶつける」でポジションをキープして、ボールに触るプレー。「これができると、相手よりも先にボールに触りやすい」と言う。

②の空中で競り勝つは、身長やジャンプ力といった能力の差が出る。そのため小池監督は「全員ができるとは思いませんが、③と④は身体能力に関係なく誰でもできます」と話す。

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「味方と勝つ」と「勝たない」という発想

③「味方と勝つ」は、1対1で競り勝てない相手に対し、2人で対応する考え方だ。一方の選手が相手の体に先にぶつかってポイントに入らせないようにし、もう一方がフリーの状態でヘディングする。

「これだけで五分五分のボールがチャンスになります。なのに、ほとんどの現場で見られません。これは伝えればパッとできる、シンプルな方法です」と強調する。

④「勝たない」は逆転の発想だ。競り合いに勝つのではなく、相手が有利にプレーできないよう「邪魔をするだけ」でいい、という考え方だ。「COACH UNITED ACADEMY」動画では、試合映像を使って説明している。

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「身長190cm近くの選手が相手でも、攻撃側が相手にわずか一歩二歩を踏ませないだけで、微調整できずにボールを弾けませんでした。ジャンプもしていない、競り勝ってもいない。相手の邪魔をしただけです。でも結果的に攻撃側のボールになっています。これは身長もジャンプ力も関係ありません」

「負けるな」「強く行け」と言われ続けてきた選手たちにとって、こうした選択肢は新鮮に映るはずだ。「体格で上回る相手と馬鹿正直に戦う必要はない」。この考え方は、指導者が伝えられる部分だろう。

②の「空中で競り勝つ」については、身長やジャンプ力がある選手向けのポイントも紹介。空中で競る際には「半身になること」と「腕を相手の肩に置くこと」が有効だという。

「真っ直ぐ飛ぶとバランスが取りづらいですが、半身になると、腰やお尻で相手に体をぶつけられるので、空中で優位に立てます」

こちらも映像をもとに紹介しているので、ぜひ確認してほしい。

見落とされがちな「ステップ」の差

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「COACH UNITED ACADEMY」動画では、下がりながら対応するケースにおける「ステップワーク」についても解説。同じ状況でバックステップとクロスステップの結果を比較した映像を紹介し、違いについて説明している。

トレーニングへの取り入れ方もシンプルだ。ゲーム練習の開始をすべてロングボールやキーパーからのキックにする、2人組でヘディングの際にクロスステップで下がってから返す、その際は左右両方向でこなす。これだけで選手のステップの癖は変わってくるという。

最後に小池監督は「考え方や戦い方を知るだけで、選手の世界は大きく広がります。身長が高くなくても、足が速くなくても、相手より先にプレーすることは可能です」と総括した。

空中戦の4つの勝ち方やステップワークの詳細、前後編を通じた実践的なトレーニングの組み立てについては、ぜひCOACH UNITED ACADEMY動画で全容を確認してほしい。前編と合わせて見ることで、地上・空中のルーズボール対応がより体系的に理解できるはずだ。

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【講師】小池太陽/
兵庫県明石市出身。高校2年生のときにサッカー監督を志し、高校卒業と同時に選手を引退。そのときに参加したセミナーの講師のもとで指導を学ぶため、単身名古屋へ。2年間、高校生の外部コーチを経て、スペインのビルバオへ渡欧。U-13コーチ、U-13監督、スペイン大人5部 セミプロリーグの分析官 兼 アシスタントコーチなど経験。セミプロリーグでは、110年の歴史あるチームで史上最年少分析官 兼 アシスタントコーチとなり、年間約160試合を分析し、チーム史上最高成績に携わる。現在は日本へ帰国し、FC大阪U-15の監督に就任、さらにその他のチームや指導者のサポートも行っている。

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