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8人制から11人制へ。ジュニア年代で身につけたい「相手を崩すための戦術思考」トレーニング

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今回のテーマは「11人制サッカーにつなげるための8人制サッカーの利点と、戦術思考を高める練習法」後編。

講師を務めるのは、日本ミニフットボール協会代表理事の櫛山匠氏だ。

前編ではウォーミングアップと2種類のロンド、1対1の対人トレーニングを通じて「遠い方の足を使う」「相手を引きつける」といった基礎を身につけた。

後編ではこれらの要素を複雑にし、2対1、3対2+1、そしてゲーム形式へとトレーニングを発展させていく。(文・鈴木智之)

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2対1で「自分で行くか、パスか」の判断を磨く

最初のトレーニングは2対1。攻撃側はゲート通過を目指し、通過した選手がパスを出した後に攻守が入れ替わり、2対1が連続する設定だ。

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櫛山コーチは「2対1だから、ディフェンスの選手が突っ込むとやられるよ」と、行くべきか行くべきではないかの判断を求めていく。

攻撃側には「自分がドリブルで攻めた方がいいのか、味方にパスした方がいいのか」というシンプルな判断軸を繰り返し伝えた。

櫛山氏は「サッカーは1対1から始まって、2対1の局面を作らなければいけない。自分が行った方がいいか、行かない方がいいか。行かない方がよかったらパスした方がいいし、自分が行った方がよければ仕掛ければいい」とアドバイスし、考え方の土台を提示していく。

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「3人目の動き」と判断のスピードを鍛える

メインパートは攻撃3人+フリーマン対守備2人の3対2+1フリーマン。

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ゴールの代わりにラインを設定し、突破の形によって得点を分ける。1人でドリブル突破なら1点、2人で絡んで突破なら2点、3人目が絡んで突破すれば3点という設定だ。

守備が2枚に増えたことで、難易度が一気に上がる。そこで「一番大事なのはボールを奪われないこと。ボールを失ったら1点さえ取れない」と、まずボールを失わないことの重要性を伝えた。

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続けて櫛山コーチは状況を切り取り、「1個前の練習で2対1をやったけど、局面を切りとったら1対1、別の切り方なら2対1、3対2になる。サッカーはここをどう考えるかで見え方が変わってくる」と説明。

更にフリーマンを含めてボールに関わる人数が増えたことで「選択肢が増えたから、大事なのが判断のスピードになってくる」と続けた。

ゲーム形式で状況判断を仕上げる

狭いスペースでの崩しに苦戦する場面では「相手を引きつけて、(前方にスペースがある味方に)パスを出せば終わり。シンプルだよね」とデモンストレーション。

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「相手を引きつけて、相手が切っている方向と反対側に行けばいい。相手が来ないんだったらそのまま行けばいいし、相手を引きつけて来たらパスすればいい」と、前編のロンドで伝えた原則に立ち返らせた。

また「サッカーは状況によって選ぶ道が変わる。真ん中が閉まってたらサイドから攻撃。サイドが閉まってたら、真ん中から攻撃する。めちゃくちゃシンプル」と、ピッチ全体を俯瞰した判断を求めた。

「それを難しく考えると、11人制のサッカーに行った時にできなくなっちゃう」「ピッチが広くなるので、どうやって効率よく攻撃できるか。相手をどうやって動かすか。そこが大事になる」と意識付けをした上で、最後の6対6+GKのゲーム形式に移っていった。

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「COACH UNITED ACADEMY」動画では、小学生年代のハイクオリティのゲームが見られるので、ぜひ全容を動画で確認してほしい。

今回のトレーニングはウォーミングアップから積み上げてきた要素が、「3人目の動き」にリンクしていく構成をとっている。

まずウォーミングアップで4vs2を行うことで「3人目の奥を狙う」ことと「相手を引き付ける、相手を動かす」ということを意識づける。

次に1対1ではジュニアユースを含めた今後の武器の一つとなる「1対1でのインテンシティ」を高め、2対1のトレーニングにおいては状況を判断し、相手を引き付けてから2対1の状態へ繋げていく動きを身に付ける。

続く3対2+1Fでは状況判断の中で「3人目の動き」について意識づけていく。「3人目の奥を狙う」ことと「相手を引き付ける、相手を動かす」ことを先に伝えておくことで、ボールを動かしながら間を狙う意識を作っていき、さらにその上で選手達が「3人目の動き」に固執することなく、どのようにしてゴールへ近づいていくか状況から判断できるようアプローチしていった。

今回紹介したトレーニングはどんな戦術にも通じる、サッカーの本質にアプローチするメニューだ。

COACH UNITED ACADEMY動画では、ここで挙げた以外のポイントも多数紹介しているので、詳細はぜひ動画で確認してほしい。

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櫛山氏の丁寧な言語化とデモンストレーションを含むポイントの伝え方は、指導の参考になること間違いなし。ぜひ動画を見て、認知力・判断力を高める練習法の極意を学んでいただければと思う。

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【講師】櫛山匠/
18歳からスポーツトレーナーとして身体の知識を習得し指導者としても活動をスタート。イングランドへ留学しFAライセンスを取得後、NIKE ELITE TRAINING、NIKE FCにて指導者として年間15,000人の中高生を指導。NIKE MOST WANTEDではスカウトも行った。その他、世界トップレベルの指導者の通訳も行い豊富な知識を持ち、社会人チームにて監督をする。現在は、一般社団法人日本ミニフットボール協会にて代表理事として活動。

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