08.24.2026
得点力アップのカギはサイド攻撃!ポケット侵入とクロスでチャンスを作るトレーニング
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今回のテーマは「得点が課題のチーム必見!サイド攻撃を起点にポケット侵入やクロスでチャンスを作るトレーニング法」。
指導するのは、ジョイフル本田つくばFCでコーチを務める中澤歩氏だ。ARTE八王子FCジュニアユースでの指導からキャリアをスタートし、国士舘高校、東京ヴェルディサッカースクールでの指導を経て、現在は同クラブのスクールでも指導にあたっている。
選手の得点力をいかに引き出すか。前編ではインナーラップを意識したパス&コントロールの練習から、少人数のグループで相手のバランスを崩して突破していく3対3+2サーバーのトレーニングまで、実践的なメニューを紹介してもらった。(文・鈴木智之)

パスの受け手と出し手がイメージを共有する
前編のテーマは、サイド攻撃を起点にポケット侵入やクロスからチャンスを作り、得点力を高めるためのトレーニング。中澤氏はポイントについて、次のように説明する。
「このトレーニングで大切なのは、パスの受け手と出し手が共通のイメージを持ち、適切なタイミングでアクションを起こすことです。選手が相手の状況を見て、プレーの判断をできているかを観察しながら、コーチングしていきます」
最初のメニューは「パス&コントロール」。コーンの外側でパスを受けてコントロールし、パスを出したらインナーラップをしてスペースでパスを受け、ドリブルで運ぶ動きを繰り返していく。

中澤コーチはボールを受ける前の準備と、次のプレーを見据えた立ち位置の大切さをアドバイス。
「パスを受ける前の準備が大事。ボールを止めてから何をするか考えるのではなく、次の目的地を意識してほしい。足元でボールが止まってしまっている選手が多い。そこでオープンにボールを持てるかどうかで、相手が食いついてくるかどうかが変わってくるよ」
味方とのタイミングを合わせる
また、パスを出す選手と受ける選手のタイミングを合わせることも重要なポイントだと言う。
「なんとなく走るのではなく、どのタイミングでボールが欲しいのか。まずは真横でボールをもらうアクションを見せてから、相手の状況を見てスペースに入っていく。この駆け引きが、次のプレーにつながるよ」

中澤コーチはよく通る声とわかりやすいデモンストレーションで、過不足なくポイントを伝えていく。このあたりのコーチングも参考になる。
基本の動きを覚えたら、次はディフェンス役がパスコースを切る場面を設定。パスコースを消されたときに、逆サイドの選手が空いたスペースへ入っていく動きを促していた。
「インナーラップの選手が走り抜けると、相手が釣られるからパスコースができる。スペースが空いた瞬間、パスを受けに近寄るイメージでやってみよう」
3人目の選手もアイデアを出す

続いて行うのが「3対3+2サーバー」。ボールを保持する攻撃側は、コーンとコーンの間を突破するか、コーンと奥のフラットマーカーの間でパスを受けることができれば1点。45秒から1分間の時間内で得点を競い合う。サーバーはタッチ数を2タッチ以下に制限し、守備側の選手はサーバーへプレッシャーをかけに行くこともOKだ。
中澤コーチは「攻撃側がアクションを起こして、相手が一人食いついてきたら、そこにスペースが空く。味方のアクションに、残りの2人が関わるようにしよう」とアドバイス。
最初のパス&コントロールを経て、このトレーニングをすることで、パスを出して動く、スペースへ抜けるといった動きが出てくる。

また中澤コーチは「相手が食いついたら背後が空く。そうしたらワンツーをしてもいい。出し手と受け手だけでなく、3人目の選手もアイデアを出そう」と、積極的にプレーすることの重要性を説いていた。
加えて、攻撃側が相手を引きつけてパスコースを作る、フリーランニングで味方のスペースを生み出すといったアクションの一つひとつに声をかけ、状況判断の質を高めていく。
中澤コーチのコーチングやデモンストレーションの詳細をさらに知りたい方は、ぜひ「COACH UNITED ACADEMY」動画で全容を確認してほしい。
次回の後編では、ゴールを設けた状態で突破し、得点を狙う5対5+1フリーマンの練習と、試合形式のトレーニングを紹介する。
【講師】中澤歩/
3歳からサッカーを始め、高校卒業後は大学在学中から指導者としてのキャリアをスタート。2019年から2022年まで、東京都のジュニアユースクラブ「ARTE八王子FC」と国士舘高校サッカー部で指導に携わる。2023年から2025年までは「東京ヴェルディサッカースクール」にて育成年代の指導を担当。現在は、関東社会人サッカーリーグ2部に所属するジョイフル本田つくばFCでコーチを務めるほか、幼児から社会人まで幅広い年代への指導を行っている。
取材・文 鈴木智之

