08.09.2023
イタリアの指導者界隈で大きな注目を集める若手理論派コーチが説く、新しいサッカーのパラダイム『モダンサッカー3.0』
株式会社ソル・メディア(東京都港区、代表取締役・利重孝夫)は、2023年7月、サッカー書籍シリーズの第58弾として、『モダンサッカー3.0 「ポジショナルプレー」から「ファンクショナルプレー」へ』(著 アレッサンドロ・フォルミサーノ、片野道郎)を刊行いたします。
あなたが信じているサッカー の常識はすでに180度変わっている
時代とともに変化していくサッカーは、「1.0」のサッキ、「2.0」のグアルディオラの時代を経て、バージョン「3.0」へと新たなるパラダイムシフトを迎えている。
× 監督の戦術をチームに植えつける
→ 選手間の創発現象からゲームモデルを作る
× 3つの優位性がポジショナルプレーの基本
→ さらに「関係的優位」「機能的優位」が重要
× 明確なゲームプランを立てて試合に臨む
→ 状況の変化に対応できる「適応力」を磨く
イタリア最注目の若手理論派が提唱する新しいサッカーのパラダイム。
<目次>
■まえがき
■第1章 モダンサッカー3.0とは何か?
「1.0」はサッキ、「2.0」はグアルディオラ、そして「3.0」へ
モダンサッカー3.0の本質はトレーニングメソッド革命
育成での結果至上主義への疑問。運動学習と「個」を成長させるメソッド開発
■第2章 創発的なゲームモデルとトレーニング運用
創発現象を導くシステム論的アプローチ
「観察」から言語化していくプレー原則とゲームモデル
「反復しない反復」を作り出す新しいトレーニングのオーガナイズ
トレーニングメソッド革命の旗手。ドイツのラップトップトレーナーたち
■第3章 再解釈のためのフレームワークと用語の整理
サッカー用語の再定義。「情況」と「インタートランジション」
ポジショナルプレーの先にある「関係的優位」と「機能的優位」
「守備」の解像度を上げる。「ガードマン」と「プレッサー」の関係的優位
■第4章 試合での適応力とは? 「マイクロゲーム」を生きる術
「マイクロゲーム」で最強。レアル・マドリーが、なぜか勝つ理由
カタール2022のサプライズとなった森保ジャパンの革新性
■あとがき
■日本の読者に感謝を込めて
<著者プロフィール>
アレッサンドロ・ビットリオ・フォルミサーノ Alessandro Vittorio Formisano
ペルージャU-19監督。出身地のナポリ大学で学業の傍ら、地元のアマチュアクラブで育成コーチとして活動。2015年に24歳でカゼルターナ(セリエC)U-15監督としてプロキャリアをスタートする。翌年はベネベント(セリエB)で育成年代前期のメソッド責任者兼U-15監督となり、その後計4シーズン、U-16、U17監督を歴任。2020年から現職。システム論、全体論的アプローチに基づく独自の理論とメソッドを構築し、指導現場で実践するだけでなく、ウェビナーなどで積極的に情報発信している。大学では法学、哲学、歴史学を学び、スポーツ科学で学位を取得。UEFA-Aライセンスを保持。
片野 道郎 Michio Katano
1962年生まれ、宮城県仙台市出身。95年からイタリア・アレッサンドリア在住。ジャーナリスト・翻訳家として、ピッチ上の出来事にとどまらず、その背後にある社会・経済・文化にまで視野を広げて、カルチョの魅力と奥深さをディープかつ多角的に伝えている。主な著書に『チャンピオンズリーグ・クロニクル』、『それでも世界はサッカーとともに回り続ける』(いずれも河出書房新社)、共著に『モダンサッカーの教科書』シリーズ、『サッカー"ココロとカラダ"研究所』(いずれも小社刊)など。