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サッカーも勉強も負けることが大嫌い 集中して取り組んだ中学時代

※サカイク転載記事(2014年1月2日掲載)※

サッカーと勉強の両立。これは、どのご家庭でも悩ましい問題となっているのではないでしょうか。サカイクでは、前回好評だったFCケルンへの入団が決まった専修大学の長澤選手に続き、来季の湘南ベルマーレ加入が内定している、早稲田大学の三竿雄斗選手のサッカーと勉強の両立についてお伝えします。(取材・文/石井宏美)

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■5歳から小学4年の夏まで過ごしたトロントでの生活

三竿選手は父親の仕事の関係で、5歳から10歳までカナダのトロントでの海外生活を送っていました。引っ越した当初は、毎日泣いてばかり。クラスには数名の日本人もいましたが、周りはほとんど外国人ばかり。それでも、時間の経過とともに徐々に馴染み始めると、いつの間にかすっかりと溶け込んでいました。

平日は現地の幼稚園に通園し、その後は小学校に通学。(小学生になると)週に1回、土曜日のみ、現地の日本人学校に通い、算数などの勉強も行なっていました。

「最初は慣れない部分もありましたが、日本人学校ではなく、現地の学校に入れてくれたことが、結果的には良かったんだと思います」

外国人ばかりという環境で過ごした、カナダでの5年間。まだ脳が柔らかい幼い頃から英語に触れていたおかげか、帰国して十数年経ちますが、いまも英語のヒアリングにはほぼ問題はないといいます。

現地で通学していた小学校では、1日1時間、英語が第一外国語となる三竿選手のような子どもたちのために、特別な授業も設けられていました。

カナダでの小学生時代は、「勉強をしたという記憶はあまりない」と謙遜しますが、いつもテストの成績はオンタリオ州の上位にランクイン。日本のように黒板に向かってキレイに並べられた机、椅子に座るのではなく、いくつか置かれた大きなテーブルに何名か1組で着席し、グループでディスカッションしながら授業を進めていく海外の授業スタイル。そういった勉強のスタイルが三竿選手にピッタリとマッチしていたのかもしれません。クラスメイトに助けられながらも、「楽しい学校生活を送ることができました」と笑顔で振り返ります。

■日本に帰国してしばらく続いた「やりづらい日々」

小学4年生の夏。日本に帰国することとなった三竿選手を待っていたのは、両国の学校生活、授業スタイルの違いでした。そこで生じた戸惑い、そして窮屈さ。

「向こうでも、週に1回は日本人学校に行き、そこで日本のスタイルで勉強してはいたのですが、サッカーを優先して、実際のところ、ほとんど学校に行っていなかったんです(苦笑)。ですから、日本に帰国してしばらくの間は、毎日落ち着かなかったですし、多少やりづらさのようなものも感じていましたね」

5年間、現地で身につけた英語力を落とさないように、帰国後は、英会話教室にも通わせてくれた両親。もともと成績は悪くなかったせいか、特に勉強に関して口うるさく言われることはありませんでした。ただ、母の「中学は私立に行ってほしい」という強い希望もあり、中学進学の際は私立受験を決意することに。

小学5年生からは、中学受験を見据え、週に1、2回の頻度で塾に通い、勉強とサッカーを両立。冬期講習に参加するなど、入試に向けて万全な準備を行ないました。それでも決して「サッカーを辞めてまで」という気持ちはありませんでした。サッカーと勉強をうまく両立した三竿選手は見事、國學院久我山中学に合格します。

中学に入学後もサッカー優先のスタンスは変わりませんでした。学校が終わると、当時所属していた横河武蔵野FCジュニアユースの練習へ直行。練習が終わって帰宅すると、時計の針はいつも21時を回っていました。正直なところ、テスト期間前以外は、なかなか自宅の机に向かって勉強することはありませんでした。

■負けず嫌いの性格で、テスト前は集中して勉強に取り組む

当時は、まだサッカーと勉強の両立という意識や、可能性や選択肢を広げるという感覚もそこまで強いものではありませんでしたが、「勉強でも負けることが嫌いだった」という三竿選手。自分の将来について、真剣に考える時間は少なくても、「クラスでも、学年内でも、常に上位をキープしていたかった。周りの人に負けたくない。他の人よりも良い点数をとりたい」と、負けず嫌いの性格に火が付き、テスト前は熱心に、そして集中的に学業に取り組んでいました。

それでも、サッカーに関しても、そして勉強に関しても、ある意味「中途半端だったかもしれない」と反省する中学時代。高校入学と同時に、新たな環境の訪れとともに、その考え方も少しずつ変化していきます。

高校時代、三竿選手が所属していた東京ヴェルディユースには、同学年に高木俊幸選手(現清水)、高橋祥平選手(現大宮)、窪田良選手(阪南大→14年徳島内定)、1つ年下には小林祐希選手(現磐田)、高木善朗選手(ユトレヒト)など、そうそうたる顔ぶれが揃っていました。

「周りは本当にうまい選手たちばかりで、その中でも自分は普通ぐらい...いや、どちらかと言えば、下手な方に入っていました。中学までは、いつも"自分が一番うまい"という環境でプレーしていたので、かなり苦労しましたし、本当にプロになれるのだろうか?と初めて真剣に考えもしました。1、2年の頃はトップチームで活躍したいという気持ちも強かったけれど、高校3年になって進路が現実的なものとなったとき、冷静に自分が(トップチームに)昇格できるかできないか実力を判断すると、その答えは"まだまだ上では通用しない"という結論に。それからは、大学に行ってから、もう一度プロを目指そうと考えるようになりましたね」

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