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ドイツ代表も取り入れる「ムーブメントプレパレーション」 / 体を動かしながら脳・神経・筋肉をリンクさせる

育成年代の指導をしていくうえで、現在の指導方針に欠けているものの一つに「基礎運動能力」がある。サッカーには必要とされる動きがいくつかあるが、そのなかで最も重要な基本的動作「蹴る」「走る」などのアクションを突き詰め、さらに脳とカラダをリンクさせることが育成年代には必須とされている。

テニスの錦織圭選手などトップアスリートを輩出したアメリカの『IMG アカデミー』出身のフィジカルスタッフをスクールに招聘するなど、育成年代における基礎運動能力の強化に取り組むMASAKI SPORTS ACADEMY 平川正城氏へ話を聞いた。(文 片桐将大)

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■どんなに効率の良いトレーニングでも「受け皿」が弱くては非効率になってしまう

昨今、様々なトレーニング論が日本へと入ってきていて、各チーム・スクールにおいても様々な工夫がなされたトレーニングが行われている。おかげでここ数年におけるジュニアサッカーのレベルは各段に上がったといっても過言ではない。

小さいころからボールと触れ合う機会が多かった子はボール捌きも見事。海外の有名チーム指導者などにも「日本のジュニア世代はボールの扱いが本当に上手い」とうならせるほどだ。しかし、ボールばかりを扱っていても悲しいことにサッカーとはほとんどの時間においてボールを持っていない。その時間ではフリーラン、カラダのぶつかり合いなどが起きている。

海外でのトレーニングに目を向けると必ずと言っていいほどフィジカルトレーニングを行っている。ここで誤解しがちなのがフィジカルトレーニングといってもいわゆる「筋トレ」といったトレーニングにたどり着いてしまうこと。

ただがむしゃらに筋力をつけてしまったのではバランスが悪くなり、敏捷性など本来サッカーにおける必要な能力を落としてしまうこともある。また、その受け皿となるカラダが対応しきれないと非効率になりプレーに制限が出てしまう。持っているパフォーマンスを最大限に発揮するにはその器を作り上げることが重要なのである。

そこで行っておきたいのが「ムーブメントプレパレーション」。

一般的にウォーミングアップで行われているのは「ダイナミックストレッチ」と呼ばれる部類に入るもの。 ダイナミックストレッチとは、ラジオ体操やサッカーのブラジル体操のように「動きの中で反動を使ってストレッチを行う」ことを指す。

ジュニアスポーツに限らずスポーツ全般において、運動前に反動を使わないスタティックストレッチ、いわゆるお風呂上りや運動後に行う静的ストレッチは、直後の運動時の筋力発揮を弱めてしまうことや、リラックスを促してしまうので運動前には適さないというのが定説だ。

そこで、ムーブメントプレパレーションを準備運動として行うことで心拍を上げてカラダを運動できる状態に持っていき、反動を使ったストレッチと連鎖的に体を動かし、脳・神経・筋肉のリンクを高めることで運動時のパフォーマンスを上げることができます。

最近ではウォーミングアップとしてではなくトレーニングとして行っても有用性の高いものと認知されてきた。近年で言うと2014ワールドカップチャンピオンのドイツ代表やアメリカ代表など多くのトップチームもトレーニングに取り入れている。


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■「走りながら蹴る」には正しい股関節の動かし方がポイントになる

今回取材したMASAKI SPORTS AKADEMY では、ムーブメントプレパレーションだけのクラスも行っている。この『ムーブメントプレパレーションクラス』ではサッカーだけではなく野球、バスケットボール、ダンス、陸上など様々な競技でも有効だ。

サッカーにおいて「走りながら蹴る」ことは基本的な動作の一つであるが、このような二つの動作を同時に行う場合、想像を超える「バランス力」が身体に求められる。では、どのようにして、良い「バランス力」は身につけられるのか。

上半身と下半身を繋ぐ「股関節」を鍛えることこそ、良いバランス力を身につけるうえで大切なことだと、平川氏は語る。今回COACH UNITED ACADEMYで紹介するムーブメントプレパレーションの動画内では「ハンドウォーク」と言うトレーニングを基に「良い姿勢作り」に取り組み、普段から良い姿勢でいることが「バランス力」強化に繋がることを解説している。

現在の育成年代の指導に目を向けると、体幹トレーニングをすることで、バランス力を高められると思いがちだが、「ハンドウォーク」や「サイドベアクロール」と呼ばれる "ムーブメントトレーニング" を用いることで、身体の可動域を広げ、股関節を中心としたバランスの良い身体を作ることが可能となる。

股関節の動きを良くするということは、クイックに動けるようになりボールも蹴りやすくなるなどの効果を得ることができる。
「股関節」強化こそが、基礎運動能力を上げる、"源"なのだ。さらにムーブメントプレパレーションは、続けていくことで関節を保持している小さな筋を安定させることができるのでケガや障害の可能性を減らすというメリットもある。

ボールコントロールなどのオンザボールのスキルを習得する前にしっかりとした『身体を操る』スキルを身につけておくことがトップ選手への近道になるかもしれない。
ムーブメントプレパレーションのポイント、選手へのアドバイスなどは、ぜひCOACH UNITED ACADEMYの動画で確認してほしい。

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<プロフィール>
平川 正城(ひらかわ・まさき)
1987年生まれ神奈川県出身。
清水商業高校卒業後、湘南ベルマーレ、ザスパクサツ群馬などGKとして活躍。
その後、FCバルセロナキッズキャンプ、ボカ・ジュニアーズジャパンスクールコーチを得てMASAKI SPORTS ACADEMY(MSA)を設立。MSAはスペインで開催される世界最大ジュニアサッカーの祭典『MIC FOOT BALL』にアジアクラブ出場枠を保有している。2017年4月も引き続き日本選抜チームとして参戦。スペインサッカーライセンス「モニトール」取得

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