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プレ・ゴールデンエイジでやるべき子どもたちへの接し方 / 脳とカラダを育むトレーニングオーガナイズ

COACH UNITED ACADEMYでは「U9~U10、プレ・ゴールデンエイジでやるべきこと」をテーマに、FCトレーロスのトレーニング風景を公開中。トレーロスは東京都杉並区を中心に活動するクラブで、幼稚園から中学生までのカテゴリーを有する。海外クラブやJクラブを招聘した大会『コパ・トレーロス』を毎年開催し、ドイツを中心に海外から指導者を呼び、講習会を行うなど、様々な角度から選手に刺激を与えているクラブだ。今回はトレーロスのU9のトレーニングに密着。果たして、どのようなコンセプト、トレーニングのもと、選手たちを上達へと導いているのだろうか?(文・鈴木智之)

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■質問で子どもたちの探求心をくすぐる

トレーニングはフットサルコートで行われ、ウォーミングアップ代わりのドリブルシュートからスタート。GKに見立てたコーンをゴールの中央に置き、周囲に置かれたマーカーをドリブルで通過して、シュートを打つというもの。

ルールとしては、各選手がそれぞれ5点を決めれば終了。「5点取る」というノルマを作ることで、子ども達の競争心を煽るとともに、集中力を高めさせていく。5点取れば終わりなので、早く終わる選手もいれば、最後のひとりになってしまう選手もいる。トレーロスのU9カテゴリーは男女一緒に練習しており、最後のひとりになったのは女の子だった。

そこでコーチは「諦めないでやることが大事。恥ずかしいことではないよ。これからうまくなるんだから」と声掛け。その選手に対してチームメイトも「がんばれ~」と応援していた。サッカーを始める入り口であるU9年代などは、上達ももちろんだが、サッカーを楽しむこと、サッカーを好きになることこそが重要だというのは、COACH UNITEDの読者ならお分かりいただけるだろう。その観点に配慮されたコーチの声掛けは印象的だった。

とはいえ、技術的・個人戦術的な視点からもしっかりとアドバイス。コーチは子ども達に「試合の途中、ゴールに向かうのが遅いとどうなる?」と質問。子ども達は「相手にとられる!」と返す。「そうだよね。だから速い方がいいよね。速くするにはどうすればいい?」と、さらに質問をすることで、子どもの思考を深く掘り下げていく。

子どもたちが答えに詰まっていると、「思いつかない人は、いまよりもっと速くなるのは難しいよね」と優しく語りかけたあとに「だから、速くプレーしている人の真似をしたり、考えないといけないよ。どうすれば速くできそう?」といったように、プレーが良くなるように質問で導いていく。そうすることで「ボールタッチのスピードを上げて、ドリブルを速くする」「コーンを抜けた後、速くシュートを打つ」といったように、子どもたちから次々にアイデアが飛び出していく。このあたりの問いかけのテクニックは、非常に参考になる部分である。

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■正解に近いプレーへのヒントを与える

コーチからの問いかけにより、子ども達に良いプレーをするためのヒントを与えた後、ルールを少し変えてドリブルシュートの練習を続けていく。最初にやらせてみて、プレーを修正し、さらに良くなるように導くという流れは、子ども達を上達させるために重要なプロセスだ。

ここでは「GK役の赤いコーンに当てると1点」とルールを変更。子ども達は難易度が上がった練習に対し、集中した面持ちで取り組んでいく。そのメニューが終わった後は、コーチが子ども達を集めて「どうだった?」と聞き、プレーの振り返りをする。ここでも、ただボールを蹴って終わりではなく、成長するための振り返りを行っているのが印象的だった。

「5点決めたら終わり」というルールのもと、個人でスピードを競う設定だったのだが、最初に終わった子は、それほど足が速い選手ではなかった。そこでコーチが「○○は足が速くないのに、なぜ一番に5点取ることができたんだろう?」と子ども達に質問。そこでは「しっかりと軸足を踏み込んで、ボールを蹴っていた」と会話が展開し、「スピードはないがキックの精度が高かったので、成功確率が高かった」という結論に達する。

そこでコーチは子ども達に「どうやったら正しく蹴ることができるか、気にしながらやってた?」と問いかけるとともに「常に、どうすればうまくいくか? を考えながらプレーすることが大切だよ」と話し、ただボールを蹴って走るだけでなく、頭のなかにも働きかけていく。

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ウォーミングアップで『考えてプレーすること』の重要性を意識させたところで、別のドリブル練習へ移行。そこではステップワークとボールコントロールに意識を向け、「丁寧にプレーすることがスピードにつながる」という部分にも言及していく。練習メニューの詳細、コーチの声掛けの様子は、ぜひCOACH UNITED ACADEMYの動画でご覧頂きたい。

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<プロフィール>
FC トレーロス U12監督
綿貫 一成 (わたぬきかずしげ)
1975年、神奈川県出身。 立正大学サッカー部でプレーした後、 桜美林大学~横浜FCジュニアユース~横浜FCユースで指導。日本国内のライセンスはもちろんのこと、他にも欧州サッカー連盟公認B級コーチ 、イングランドサッカー協会公認ユースコーチ 、オランダサッカー協会公認国際コーチなど様々な資格を有する。

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