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ゲームを楽しみながら身に付けるポジショニング/U-8に必要な駆け引きと味方との連携を学ぶ練習法

「サッカー指導者のためのオンラインセミナー『COACH UNITED ACADEMY』」では、ボンフィンサッカースクールフットボールダイレクターの川村元雄コーチによる「U-8年代で『駆け引き』と『味方との連携』を身に付けるトレーニング」のトレーニング動画を配信中だ。

徳島ヴォルティス、FC東京で普及部長を務め、東京都サッカー協会の指導者養成に携わるベテラン指導者は、サッカーを始めたばかりの子どもたちに、どのような指導をしているのだろうか?(文・鈴木智之)

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変則ルールで判断力を伸ばす3対3(ゲーム形式)

「U-8年代で身に付けたい『駆け引き』と『味方との連携』」をテーマにしたトレーニング。これまで6本の短い動画を通じて、トレーニングを紹介してきた。

川村コーチによるトレーニングは今回のコラムがラスト。7本目の動画は「グループでボールを前進させてゴールを奪う」をテーマに「3対3(ゲーム形式)」を実施した。

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このトレーニングは「真ん中の線をボールが越えたら、どちらのゴールに向かってシュートを打っても良い」というルールにすることで、運動量が増えるとともに「どちらのゴール方向に攻めると、相手選手がいないので有利になるか」「味方はどこにいるか」など、周囲を見て判断するように導いていく。

川村コーチは子どもたちのプレーを見ながら、「ボールをもらうとき、どこに行ったほうがいい? 次のプレーでやることを決めてからボールに触ってごらん」など、周囲を見てプレーを判断し、決断することに言及。

さらには「どこに動くと、相手のプレッシャーを受けないか」を考えて、ポジションをとるように仕向けていく。

選択肢を広げる為に見るものを増やす

kawamura_004.jpg 続いては「状況判断とボール扱う技術を高めてゲームで生かす」をテーマに、「3対3 4ゴールゲーム」へと発展していく。

設定としては、守備時は自コートの2つのゴールを守り、攻撃時は相手コートにある2つのゴールのどちらかにシュートを決めれば1点となる。

トレーニングの狙いは「3人でボールを前に運ぶこと」。川村コーチはプレーにシンクロしながら「惜しい」「ナイス」「そこにいるとボールが来ないぞ」など、声をかけ続けていた。

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さらには「サッカーはボールを持ったとき、何と何ができるんだっけ?」と質問し、子どもたちから「パスとドリブル」と返ってくると、「ドリブルしてだめだからパスではなく、ドリブルしながらパスもできるし、パスを狙いながらドリブルもできるよね」とアドバイスを送っていた。

ほかにも「ボールが入ったら、3人の顔が互いに見える位置に立とう」「右と左、どっちのゴールが空いている?」などの声かけを通じて、どこを見るか、何を見るかに働きかけていった。

「どこにボールをコントロールしたら、味方にパスを出しやすい?」「ボールが転がっている間に、味方がどこにいるか、どこにパスを出すかを見つけておこう」(川村コーチ)

最後は5対5のゲームを実施。それまで取り組んできたことを、実戦の中で発揮することを目指していく。

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ここでは「後ろにいる選手は、味方にどう動けばいいかを教えてあげよう」と、声かけの重要性を提示。「コートのどこからどこまで使えるかな?」などの質問をするこで、ボールに密集するのではなく、コートを広く使うことにもアプローチしていった。

トレーニング終了後、川村コーチはCOACH UNITED ACADEMYのユーザーに向けて、次のようなメッセージを送ってくれた。

「子どもたちはボールばかりに意識が集中しがちですが、楽しみながら相手、味方、スペースを見つける中で判断する、パスをもらえるところに動くことができるように、練習を組み立てました」

「自分の力に加えて、味方とのコミュニケーションが加わると、テンポが出てきます。相手との駆け引きの中、逆をとったり突破できるようになると、選択の幅が広がります。まずはプレーしてみて、子どもたち自らがもっとうまく、楽しくするにはどうすればいいのかを考えることを、楽しめるようになるといいですね」

「指導現場においては、全体を見渡し、参加者の様子を観察しながら、柔軟に変化をさせてみませんか。子どもたちが何度もチャレンジできる場を、みんなで作っていきましょう」

経験豊富なベテラン指導者でありながら、大上段に構えることなく、子どもたちの目線に立った指導スタイルで、上達に必要な要素にアプローチしていく川村コーチ。ぜひその姿勢も、お手本にしていただければと思う。

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【講師】川村元雄/
4年間の体育講師(幼児教育)を経て、現在の徳島ヴォルティス、JFA四国担当、FC東京で普及部長を務めた。現在はボンフィンフットボールパークにてフットボールダイレクターとして地域のサッカーの普及育成に携わりながら、東京都キッズリーダーチーフインストラクター、指導者養成に係り、日本サッカー協会100周年記念事業においては特別功労者表彰を受賞。