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"攻守の切り替え"で重要なポジショニングと意識付け/大宮アルディージャJr.ユースのトランジショントレーニング

今回のCOACH UNITED ACADEMYは、前回に続き、大宮アルディージャJr.ユースのトレーニングを紹介。2017年夏に行われたクラブユース選手権(U-15)では全国ベスト8に進出し、4人の年代別日本代表候補を輩出するなど、育成力に定評のあるクラブだ。

U-15の監督を務めるのは、大宮アルディージャで現役引退後、育成年代のコーチ/フィジカルコーチを務める岡本隆吾氏。COACH UNITED ACADEMY動画後編では、前編で紹介した4対2(2対2対2)に続き、10対8のトレーニングからお届けする。(文 鈴木智之)

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選手に意識させるボールを受ける前の動き方

10対8は最初に行った4対2のトレーニングと比べ、グリッドが広くなり、選手の数も増える。そのため、より実戦に近くなり、難易度が高い状況下でのトレーニングとなった。岡本監督は10対8について「試合に近い人数、シチュエーションを想定した中で、攻守の切り替えにフォーカスしたトレーニング」と説明する。

10対8は攻撃側が10人、守備側が8人にわかれ、攻撃側は3-4-3のポジションにつき、守備側は4-4の2ラインで守る。攻撃側の目的は、数的優位を活かしたボールポゼッション。守備側は奪ったボールを、4箇所に設置されたゴールに通せば1点となる。攻撃側は、最初はアンダー3タッチ、守備側はフリータッチというルールのもと、トレーニングがスタートした。(設定詳細は動画参照)

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トレーニング開始時に岡本監督から、攻撃側の選手に対して「ピッチを広く使う」「最初のポジションを大事にする」「相手の間で受ける。正面からプレッシャーを受けない。スペースを見つける」といった、ボールを受ける前の動きについて、重点的にアドバイスが送られていた。

これらのアドバイスは、守備側への「相手を囲むようにしてプレッシャーに行く」という指示に対して、かわすために必要な動きである。ボールを止める、蹴る、運ぶといった、プレーの実行に優れた選手が多い大宮アルディージャJr.ユースだけに、その技術を優位な状況で発揮するための個人戦術、そしてチームとしての戦術理解、共通認識に働きかけるものといえるだろう。

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認知や判断に働きかける声掛けを

岡本監督からは「攻撃側は守備側をコンパクトにさせないように、ピッチを広く使う。その中でボール保持者に対して、周囲の選手がサポートする」というコンセプトについて繰り返し声掛けが行われ、「相手のプレッシャーはどの方向から来ている?」といった、認知や判断に働きかける内容が多く含まれていた。

インターバルを挟み、攻撃側には「アンダー2タッチ」という制限が加わった。これにより、ボールを受ける前に周りの状況を見て、正確なファーストタッチでボールを止め、素早く次のパスに移行することが求められる。

ここでもピッチを広く使うコンセプトはもちろんのこと、ボールを奪われた際に、素早く守備に移行して、奪い返すことを強調。これはこの日の練習のテーマ「攻守の切り替え」にあたって、もっとも重要なことである。

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20分ほど10対8を行った後、10対10+2GKのゲーム(15分ハーフ)でトレーニングの仕上げとなった。ここで、岡本監督は守備のシチュエーションでの「プレッシャーのスピード」に対して言及。高い強度の中での技術の発揮、プレッシャーを受けないための判断といった、現代サッカーで必要とされるプレーにアプローチしていく。

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選手達がどのぐらいのスピード感、強度でトレーニングをしているかは、ぜひCOACH UNITED ACADEMY動画で確認してほしい。最後に岡本監督から、COACH UNITED ACADEMY読者に向けたメッセージを紹介したい。

「今回のトレーニングはアルディージャの特徴である、ボールポゼッションからの攻守の切り替えにフォーカスを当てました。これをご覧の皆様も、各チームの選手の特徴、スタイルとあわせて、ぜひ参考にトレーニングしてみてください」

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【講師】岡本隆吾/ 1973年、神奈川県出身。横浜市立南高、日本大学、NTT関東を経て大宮アルディージャに加入。引退後は大宮アルディージャ普及部コーチ、スクールマスター、ユースコーチ、育成コーチ、育成フィジカルコーチなどを歴任。