07.01.2020
「サッカー」とは何か 戦術的ピリオダイゼーションvsバルセロナ構造主義、欧州最先端をリードする二大トレーニング理論
COACH UNITED ACADEMYの講師としても出演いただいている25歳にして奈良クラブの監督を務める林舞輝氏の書籍が発売になりました。
Jリーグ関係者からお父さんコーチまで全サッカー指導者必携!進化するサッカーの"実用書"
世界の頂点に立った2人の名将、グアルディオラとモウリー二ョが実践した革命的なトレーニング理論を、読者が明日にでも指導で使えるようにする――
欧州サッカーアカデミズムの最高峰・ポルト大学で学んだ異色の25歳監督、林舞輝、初の著書。
【目次】
はじめに
第1章 戦術的ピリオダイゼーション
・生みの親、ヴィトール・フラーデ教授
・「Jogo de Modelo」はゲームモデルか、プレーモデルか
・ゲームモデル(試合模型)とは何か?
・実践的ゲームモデルの作り方
・ゲームモデルを支えるプレー原則
・プレー原則=行動規範は自由を奪うのか?
・ゲームモデルとプレー原則の具体例
・そもそも「戦術的」とは何か。なぜ「ゲームモデル」なのか
・「戦術的」になるための諸法則
・「ピリオダイゼーション」とは何なのか
・「ピリオダイズ」=期分けする
・期分けの方法
・スポーツにおけるピリオダイゼーションの歴史
・従来型ピリオダイゼーションから戦術的ピリオダイゼーションへ
・一週間のサイクル:モルフォサイクル
・「量が多い」「負荷が高い」「インテンシティが高い」とは、どういうことなのか?
・では、「負荷の調節」とは何を指すのだろうか?
・筋肉への負荷の種類
・モルフォサイクルの詳細
・インテグレーテッド・トレーニングは別物なのか?
◎図解でわかる戦術的ピリオダイゼーション
第2章 構造化トレーニング
・パコ・セイルーロとは何者か?
・要素還元主義vs構造主義
・「デカルト式」への批判
・トレーニングの「目的」と「相互作用」というチームスポーツの特殊性
・「サッカー選手」の自己構造 Structured Footballer
・なぜ「能力」ではなく「構造」なのか。「スピード」の一例
・「個人」の構造の中身を育てる、とはどういうことか。
・自己構造化に対する指導の罠
・人間の「自己組織化」のキーは、「多様性」と「適応能力」
・練習メニューを組む際の4条件
・3段階のコンディションレベル
・構造化トレーニングのプロセス:構造化マイクロサイクル
・構造化マイクロサイクルにおける5種類の負荷
・プレシーズンの準備
・シーズン(リーグ期間中)のトレーニング
・移行期での対応
・5種類の構造化マイクロサイクル
・FCバルセロナの実例
・構造化トレーニングvsジム
・パコ・セイルーロとモウリーニョの出会い
◎図解でわかる構造化トレーニング
林舞輝インタビュー「旅の終わり」
おわりに
【著者】林 舞輝
1994年12月11日生まれ。25歳。イギリスの大学でスポーツ科学を専攻し、首席で卒業。在学中、チャールトンのアカデミー(U-10)とスクールでコーチ。2017年よりポルト大学スポーツ学部の大学院に進学。同時にポルトガル1部リーグに所属するボアビスタのBチーム(U-22)のアシスタントコーチを務め、主に対戦相手の分析・対策を担当した。モウリーニョが責任者・講師を務めるリスボン大学とポルトガルサッカー協会主催の指導者養成コース「HIGH PERFORMANCE FOOTBALL COACHING」に合格。2019シーズンよりJFL奈良クラブのGMに就任し、2020シーズンからは監督を務める。