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指導経験の浅いコーチでもすぐに実践できる!小学校低学年向けの個人技術を高めるトレーニング動画まとめ

「サッカー指導者のためのオンラインセミナー『COACH UNITED ACADEMY』」では、指導経験の浅いコーチに向けた動画を配信中だ。どのトレーニングも設定がシンプルで簡単なものが多く、「取り入れやすい」と評判を呼んでいる。

そこで今回は、これまで配信した中からおすすめの動画をピックアップした。小学校低学年から実施可能な個人技術を高めるものをチョイスしたので、ぜひトライしてみてほしい。(文・鈴木智之)

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狭い場所で足元の技術を高めるリフティングとドリブルのトレーニング

1つ目の動画は、青森県代表として、5年連続で「全日本 U-12サッカー選手権大会」に出場しているリベロ津軽SC。アカデミーダイレクターを務める、住谷学氏のトレーニングのテーマは「少人数&狭いスペース足元の技術を高めるリフティングとドリブルのトレーニング」。

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ボールを1人1個使ったリフティングや「ボールストップ&スタート」というパスとドリブルを織り交ぜたもの。さらには様々なボールタッチやターンを加えたドリブルといった、基礎技術習得のためのトレーニングが収録されている。

後編では「1対1」「とりかご(1対1+3フリーマン)」「4対1」など、前編でトライした技術を、実戦形式の中でどう発揮していくかという判断にアプローチできる内容になっている。少人数でも実施することができ、広いスペースも必要ない。どのカテゴリーでも取り組みやすいトレーニングだ。

▼このトレーニングの記事はこちら▼
ドリブル練習はミスが出る強度が大切。青森県のジュニアチャンピオンチームが行う足元の技術を高める練習法

スペインに学ぶ!「方向づけのコントロールとマークを外す動き」

2つ目の動画は、スペインのカタルーニャ2部に所属する、マリアナオ・ポブレ ジュニアユース監督・吉田和史氏のトレーニング。スペインサッカー協会の指導者資格レベル3(UEFA Pro相当)を所有するなど、経験豊富な指導者だ。

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テーマは「方向づけのコントロールとマークを外す動き」。吉田氏は「スペインではリフティングや1対1の練習をあまりやりません。小さな頃から、強くパスを出して、しっかりとコントロールする練習をします。それがサッカーのすべての基礎になります」と話し、ジュニアの選手たちにトレーニングを実施。

この動画では「サポートのデスマルケ(マークを外す動き)と突破のデスマルケ」「前進するドリブルとコンビネーションの強化」など、判断をともなうプレーをどのようなコーチングで指導していくのかが収録されている、コントロール、パス、ドリブルなどの基礎的なプレーを、スペインではどのように指導しているかが、よくわかる動画だ。

▼このトレーニングの記事はこちら▼
方向づけのコントロールとマークを外す動き/スペインで徹底されるジュニア年代が身につけておくべきスキル

「止める」「蹴る」を正確に身に付けるトレーニング

3つ目の動画は、COACH UNITED ACADEMYユーザーにおなじみの内藤清志氏。「3対1」のトレーニングを通じて「パススピードを速くすること」「味方同士で線を引けるポジションを意識すること」にアプローチするとともに、「未来へのパス」「過去へのパス」など独自の表現を使い、考えてプレーするための判断材料を与えていく。

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他にも『速さが上手さになる』というメッセージを伝え、スピードには「考えるスピード」「走るなどの身体的スピード」「止めて蹴るまでといった技術のスピード」の3つを紹介。「2対2+1サーバー」のトレーニングを通じて、どの場面でスピードを変え、技術を発揮するかに働きかけていく。

内藤氏の動画は過去にも紹介したが、どれも「説明がわかりやすい」など、ユーザーから高い評価を受けている。練習メニューだけでなく、コーチング時の言葉の選び方も参考になる動画だ。

▼このトレーニングの記事はこちら▼
「止める」「蹴る」を確実にできる選手を育てるには?/サッカーの基本技術を正確に習得するトレーニング

ドリブルとパスを判断よく使い分ける選手を育成する指導法

4つ目は西宮タイガース監督、谷元希氏のトレーニング。谷氏は育成年代の様々なチーム、カテゴリーで指導経験を持ち、指導力に定評のあるコーチだ。

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トレーニングのテーマは「ドリブルとパスを判断よく使い分ける選手になるための指導」。動画前編では、ベーシックなトレーニングである「パス&コントロール」を、どのような観点で指導していくかを紹介。

谷氏は「良い姿勢を保つことができれば、自然と顔が上がる。ボールを扱うより身体を扱うことで、周囲の状況を把握できるようになる」とポイントを説明する。

ほかにも、四隅にコーンを置いて実施する「3対3」では、パスとドリブルの使い分けを、実戦形式でトレーニング。攻守の切り替えや球際の競り合いが起こりやすい設定で、少人数でのトレーニングにはうってつけだ。

さらには、ゴールを3つ設定する「4対4」など、動きながら認知・判断・実行を素早く行うことが必要なトレーニングが収録されており、ジュニアから大人まで、幅広く活用できる映像になっている。

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▼このトレーニングの記事はこちら▼
前を見ながら正確なボール扱いを身に付けるトレーニング/ドリブルとパスを判断よく使い分けるための指導法

今回は4名のコーチによる動画を紹介したが、これ以外にも、日々のトレーニングに役立つ動画が多数アーカイブされている。

1本の動画自体も20~30分程度と見やすいものが多いので、隙間時間を利用して、ぜひトレーニングに取り入れてみてほしい。子どもたちのプレーに変化が見られ、新たな魅力を引き出すことにつながるはずだ。

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