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サッカー選手の基礎技術・戦術を高める!ジュニア年代の指導者が見ておくべき動画BEST5

COACH UNITED ACADEMYで配信中の動画の中から、読者のみなさんに向けて、「これを見ておけば間違いなし!」という動画を5つ紹介します。

育成年代とくにサッカーをはじめるジュニア年代の指導において、サッカーに必要な技術、戦術、フィジカル、そしてコーチングの側面からセレクト。トップレベルのコーチたちが、そのメソッドを惜しげもなく披露してくれた動画の数々を紹介していきましょう。

【No.1】正しいキックを身に付けさせる指導の順序と練習メニュー

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講師は『UEFA PRO Coaching Diploma(ヨーロッパサッカー連盟公認プロコーチライセンス)』保持者の濵吉正則氏。スロヴェニアで指導者ライセンスを取得後、SVホルンではトップチームの監督を務めるなど、欧州での指導経験が豊富な指導者です。

サッカーの基本的な技術である「キック」を、古くから日本で教えられている蹴り方ではなく、ヨーロッパで教えられている蹴り方を始め、インステップキック、アウトフロントキック、インフロントキック、インサイドキックを身につける順序、そのための練習メニューを紹介しています。

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ただのキックの練習メニューではなく、実戦に近い中で、試合で発揮するためのキックの身につけ方が理解できるので、とくにジュニア年代の指導者には参考になるでしょう。

▼詳しくはこちら▼
キックの指導で一番始めに教えるべき蹴り方とは?/旧ユーゴスラビアの技術指導による強く正確なキックの習得方法>>


【No.2】試合でボールを失わないためのドリブルトレーニング

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三好康児や板倉滉、宮代大聖など、技術の高い選手の育成に定評がある、川崎フロンターレアカデミー。U-10の冨田幸嗣コーチによる、「試合でマイボールを失わないための個でボールを運ぶトレーニング」を紹介しています。

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U-10というサッカーを始める年代で、どのようなトレーニング内容、ポイントをもとに指導しているかがわかります。コーンを相手に見立てたドリブルや、360度どこからでも相手が近づいてくる状況でのドリブルなど、様々なシチュエーションでトレーニングし、試合で使える技術と判断力を高めていきます。

低年齢の選手に、どんな練習をさせればいいか、悩んでいる指導者の助けになる内容です。

▼詳しくはこちら▼
奪われないボールの置き所と身体の使い方/「運ぶドリブル」を習得する川崎フロンターレU-10のトレーニング>>


【No.3】正しい姿勢を身に付けるための体幹トレーニング

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サッカーの指導現場において、体幹トレーニングはポピュラーなものになっています。しかし、どれだけの指導者が正しいやり方を理解しているでしょうか?

清水エスパルスのアカデミーでは、「良い姿勢の保持(ジュニアからU13)」「重心移動(U14)」「サッカー動作(U15~)」と段階を踏んでトレーニングしています。その背景となる理論とトレーニングメニューを掲載。

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講師の清水エスパルス アスリート育成コンディショニングコーチの齋藤佳久氏は「アカデミーの選手に運動能力の低下が見られ、サッカー選手以前のレベルにあると感じたので、サッカー選手になる前に『アスリート』を育成しようという取り組みを開始しました」と話し、アスリートになるためのベース作りに働きかける内容になっています。

▼詳しくはこちら▼
正しい姿勢を身に付けることがパフォーマンスの向上につながる/清水エスパルスが取り組む体幹トレーニング>>


【No.4】ポゼッションに重要な正しいボールの置所と指導法

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ボールポゼッションを中心としたスタイルで、ジュニア年代の強豪として知られる、大宮アルディージャU-12。金川幸司監督による、ビルドアップのベースを植え付けるためのトレーニングを紹介。

ロンドや鳥かごと呼ばれる「4対1のボールポゼッション」や「四角形のパストレーニング」など、段階を経てボールを動かす方法を学んでいきます。

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また、相手に読まれないパスの出し方、ボールの置所などの技術面にもアプローチする様子が収録されています。日本のジュニアのトップレベルの選手は、どのような技術を持ち、どのような判断のもとにプレーしているかがわかる内容です。

▼詳しくはこちら▼
パスの出し手の正しいボールの置所とは?/大宮アルディージャU12が実践するビルドアップトレーニング


【No.5】選手が自分で考え行動するようになる理想的な関係づくり

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近年、スポーツ界ではパワハラ問題が噴出しています。サッカー界は暴力根絶、撤廃に動いていますが、『チームビルディング』の第一人者である福富信也氏は「形だけ暴力を取り除いたとしても、精神的な支配や圧力が残っていては意味がありません」と話します。

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また「心の安全が担保されたチームは、成果をあげやすくなります。チーム内で活発な議論が出て、意思決定に関わった分だけ責任感が生まれるからです。

そうなると、指導者が指示や命令、進捗確認をしなくてもチームは発展していくのです」と説明。チーム運営や指導を円滑にするためのヒントが満載の内容です。

▼詳しくはこちら▼
選手と指導者の理想的な関係性とは?/福富信也氏が提案する脱・トップダウン思考


いかがだったでしょうか?

サッカーはなにかひとつの要素をトレーニングすればいいというスポーツではなく、技術、戦術、フィジカル、メンタルなど、様々な要素が必要です。

それらを、どのような理論のもと、段階を踏んで指導していけばいいのでしょうか? そのヒントがCOACH UNITED ACADEMYにあります。

まずはこの5つの動画を見て、サッカー選手のベース作りに働きかけていきましょう。必ず、指導に役立てるものがみつかるはずです。

次回の記事では「サッカーをより深く知るための動画5選」と題し、ヨーロッパで実践されている指導や、元日本代表選手が直々にデモンストレーションをしてくれた動画を紹介します。お楽しみに!

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